ACサンクチュアリー KAWASAKI Z1

掲載日:2017年07月06日 プロが造るカスタム    

取材協力/ACサンクチュアリー

記事提供/ロードライダー編集部

※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2016』に掲載された内容を再編集したものです

ACサンクチュアリー Z1(カワサキ Z1)のカスタム画像
AC SANCTUARY Z1(KAWASAKI Z1)

基本型からさらに進化し
熟成深まるコンプリート

このZ1は、ACサンクチュアリーのコンプリートカスタム、RCMの1台。既にRCMは2016年夏には400台に及ぶ。そして近作ながら、この車両のシリアルNo.は298。新しい車両なのだが、そこがポイントだと同店代表の中村さん。単に数が大きくなるのでなく、過去のデータがより活用されているからだ。

ACサンクチュアリー Z1(カワサキ Z1)のカスタム画像

ハイグリップタイヤ対応の同店フレーム補強ST-2を採用。リアショックのレイダウン加工と、ワイドタイヤ化にともなうドライブチェーンのオフセットに必要な、フレームのインライン処理も施される。

RCMの中核となるのは、カワサキZの17インチ化。そのためのフレーム補強やディメンションなど基本骨格は、既に完成域と言えるのだが、じつは進化は止まらないのだそうだ。何をもって進化と言うか。タイヤの進化に対する詰め的な要素はもちろんだが、このところ顕著なのは、装着パーツや加工内容ではなく、マシン作りへのアプローチの変化という。「ここ2~3年で、ロードテストにかける時間が大幅に増えました。納車前に少なくとも200kmは走り込みますし、中には1,000km近く走っている車両もあります」(同)

当然、漫然と走っているわけではない。ここで得たデータやインプレッションを元に、サスペンションやパワーユニットのセットアップが進められるのだ。製作担当メカニックだけでなく、多くのスタッフが参加し、意見を持ち寄って方向を確定し、完成度は高まっていくことになる。

また、セッティングだけでは解消しきれない問題点を見つけ、マシンを根本から作り直すことすらあるという。物的、人的なコストは増えるが、それを厭わない信念。妥協を許さないこだわりが、この400台に及んでも隙がないというクオリティを支えている。単純にバイクを組むだけでなく、作り手が納得いくまで磨き上げ完成する、リアルなコンプリートカスタム。だからこそ、RCMは孤高の存在として輝き続けるのだ。

ACサンクチュアリー KAWASAKI Z1の詳細写真は次のページにて

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