SSK KAWASAKI NinjaH2（2015年）

掲載日：2017年05月31日プロが造るカスタム

取材協力／SSK

取材・写真・文／モリヤン

SSK KAWASAKI NinjaH2（2015）

センセーショナルなイメージを
正常進化させたインパクトを狙う

初代のH2が発売されたのは1972年。2サイクルトリプルのじゃじゃ馬は、乗り手を選ぶモンスターで、今や伝説的存在であると同時に、カワサキらしさを決定づけたモデルでもあった。そのレーシングバージョンがH2Rで主にアメリカで活躍。

現代のH2は、まさにその伝説を真っ直ぐに受け継いだカワサキらしいスーパースポーツだが、そのスタイリングは、いかにも奇抜でレーサーレプリカ的なイメージでは決してない。そんな現行H2をベースにカスタムする方法は、徹底的に外装パーツをドライカーボン製品に改めて、軽量化と同時に凄みを醸し出すこと。

ノーマルでも充分迫力のある独特なスタイルということが特徴なので、そのイメージを崩すことはタブーである。レーサーレプリカとしてのスーパースポーツではないスポーツ感覚は、このモデル独特のものだが、さらに上を行くシルエットとして演出効果が高く、軽量化に結びつく外装パーツの交換は、ある意味H2の正常進化系と言えるのかもしれない。

近未来感も充分に醸しだすハイインパクトなシルエット。H2は、さらなる迫力を増している。