ブルドック Z1(カワサキ Z1)

掲載日:2017年04月08日 プロが造るカスタム    

取材協力/ブルドック

記事提供/ロードライダー編集部

※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2015』に掲載された内容を再編集したものです

ブルドック Z1(カワサキ Z1)のカスタム画像
BULL DOCK Z1(KAWASAKI Z1)

名車復活を陰で支えた
プロの凄テクと心意気

「実はこの車両、おそろしく乗りづらいZのカスタム車を購入してしまったオーナーさんが、ちゃんと走れるようにしてほしい、とウチに持ち込まれたものなんですよ。要望は『とにかく、きっちり走れて、曲がれて、止まれるマシン』。それならウチしかないだろうということで、頼ってくださったんですね」そう語るブルドック代表・和久井さん

こうして新たに同店のコンプリート、GT-Mとして組み直されることになったのだが、当初はフレームも曲がったまま補強されているなど、かなりひどいコンディションだったとのこと。そのフレームも完璧に修正された上で、改めて14カ所を補強。現在リアホイールは5.50インチ幅のマルケジーニを履いているが、将来的に6.00インチにコンバートできるよう、チェーンラインの確保も予め行ってあるという。このあたりの手際も、数多くの17インチZカスタムを手がけてきた同店らしいところだと言える。

ブルドック Z1(カワサキ Z1)のカスタム画像

カスタム済み中古車をベースにゼロから組み直された1台。フォークはオーリンズと同店コラボによるMccoyフォークキットでステムも同店製可変オフセットタイプ

「組み上がったのは4年前ですけど、その間定期的なオイル交換とプラグチェックくらいで、まったくノントラブル。きっちり組んであるZのエンジンって、本来そういうものなんですよ。ただ、基本設計が40年前なので、浸透力の強いオイルなどを使ってしまうと、さすがにオイル漏れを起こしたりします(笑)。ウチでは空冷にはオメガをお勧めしてますが、オイルもこれ以外はダメっていうんじゃなく、車種やエンジンごとに使い分けるのがいいと思いますね」

あとはFCRなどの直キャブ装着車の場合、1年ごとのキャブ洗浄ができれば理想的だと思います、と和久井さん。冒頭の説明通り、決して難しくはない。よくできたZカスタムとは、こういうものなのである。

ブルドック Z1の詳細写真は次のページにて

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