ジャム Z1000Mk.II(カワサキ Z1000Mk.II)

掲載日:2016年09月26日 プロが造るカスタム    

取材協力/ジャム

記事提供/ロードライダー編集部

※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2015』に掲載された内容を再編集したものです

ジャム Z1000Mk.II(カワサキ Z1000Mk.II)のカスタム画像
JAM Z1000Mk.II(KAWASAKI Z1000Mk.II)

コストの抑制に配慮しながら
現代的な動力性能を獲得

足まわりにXJR1200用純正部品を多用しているため、一見、コスト重視で製作されたように思えるMkⅡ。だが作業を担当したJAMでは、この仕様を“前後17インチZのベーシック”と考えているそうだ。

「もちろん、コスト抑制という意図はあります。それに加えてこの仕様には、足まわり一式をアフターパーツが豊富なXJR用で統一しておくことで、以後の発展が容易に行えるというメリットもある。ただ現状が妥協の産物かと言うと、全然違います。前後サスペンションを車両に合わせてセットアップした上で、燃料タンクを後方に移動し、十分なハンドル切れ角を確保したこのMkⅡは、今の状態でも素直で扱いやすい特性を備えていますから。もし現状の乗り味に物足りなさを感じるとしたら、そのライダーは相当にコアなZマニアだと思いますよ」(担当/深井さん)

ジャム Z1000Mk.II(カワサキ Z1000Mk.II)のカスタム画像

なお、この車両はキャブレターも純正流用の負圧式だが、GSF1200用のBSTφ36mmを使った理由は、そうした全体のコストの抑制とは関係がないようだ。

「負圧キャブのいい点はとにかく扱いやすいこと。レスポンスやパワーではFCRやTMR等のレーシングキャブレターに多少劣るかもしれませんが、トータル性能で考えれば、負圧の性能は素晴らしいんです。もちろん、ポン付けでOKというパーツではないし、市販されているセッティングパーツは少ないですが、Z系と負圧式は、とても相性がいいんですよ」(吸排気担当/成毛さん)

同店ではBSTはじめ、負圧キャブレターに関するノウハウがじつに豊富だ。Zユーザーの中ではあえてレーシングキャブレターを取り外し、負圧式を装着するケースも多いようだ。この車両もその装着例というわけだ。

ジャム Z1000Mk.IIの詳細写真は次のページにて

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