サンクチュアリー レッドイーグル Z1000Mk.II(カワサキ Z1000Mk.II)

掲載日:2015年06月19日 プロが造るカスタム    

取材協力/サンクチュアリー レッドイーグル

記事提供/ロードライダー編集部

※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです

SANCTUARY RED EAGLE Z1000Mk.II(KAWASAKI Z1000Mk.II)

パーツや各部仕様など
常に進化を続けるRCM

ドイツ製鍛造ピストン、ヴォスナーに関して、Z用リプレイス・ピストンの販売元となっているサンクチュアリー レッドイーグル。同店でも今後製作するRCMに随時使用していく予定とのことだが、とくに注目したいのはサイズ設定だ。

「今までのピストンはφ70mm、71mm、72mmというように、1mm刻みの設定がほとんどだったんですが、ヴォスナーのZ用に関しては、φ69.5mm、φ70mm、φ70.5mmというように、コンマ5mmずつの設定になっているところが大きな特徴です。これなら何かトラブルがあった時にも再ボーリングしてコンマ5mmのオーバーサイズを入れられますから。Z1000系はスリーブ入れ替えなしで対応できるのは大体φ70mmくらいまで。そこをきっちりカバーできるというサイズ設定になっているわけです」

そう語る同店代表・吉田さん。ピストン形状も最新モデルに近いものとなっており、スカート部分には最初からモリブデンコーティングも施されている。ロングライフを目指すエンジンにも良さそうだ。

この車両は、同店がそのヴォスナー取り扱いを始める前に製作したRCM。ピストンがワイセコ製なのはそういった事情(次はヴォスナーだろう)からだが、それ以外のエンジン各部オーバーホール&対策といった内容は、同店の長年のノウハウを注ぎ込んだもの。初期トラブルから解放されるという安心感は、やはり大きい。

前後キャリパーはブレンボ製をチョイスしているが、これも単にポン付けするのではなく、黒アルマイト加工を施すことで車体との一体感を出している。じつにさりげないアレンジだが、この違いがマシン全体の印象を大きく左右していることも、また間違いない事実であるだろう。

SANCTUARY RED EAGLE Z1000Mk.II(KAWASAKI Z1000Mk.II)の詳細は次ページにて

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