KUBA SPL. Z1-R(カワサキ Z1-R)

掲載日:2015年04月15日 プロが造るカスタム    

取材協力/ショールオブシューティングスター(TEL 098-975-0777)

記事提供/ロードライダー編集部

※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです

KUBA SPL. Z1-R(KAWASAKI Z1-R)

サブフレームの機能も
高める内部構成

17インチ率もかなり高い沖縄のZカスタム。長距離走行こそ行わないものの、早朝に仲間と連れだって走りに行ったりという行動は他地域と何ら変わりはない。ただこのところの沖縄カスタムではっきりと目立つものがある。それは、リヤサブフレーム(あるいはシートレール)のアルミによる再構築だ。ロードライダー誌等を通じて目にした方もいるだろう。

そこでこの車両だが、チューニングを受けた上でブラックアウトされたエンジンやアニーズ製カーボンヒートガードを備えた限定TMR-MJNキャブレターのヨシムラ・ブラックアブソリュートなどの動力系に、ラッピング塗装と純正ラインを組み合わせた外装の仕立てが目を引く。足まわりもオーリンズフォークを軸にしたノーブレストのE×Mパッケージにレジェンドツインショック、ウイリー製アルミスイングアーム(沖縄ではタバックスとともに人気の高いブランド)、アドバンテージ・イグザクトホイール等、上質なパーツがきっちり組まれている。

それでもやはり一番の注目は、スイングアーム直上から立ち上がる、太めの角型アルミシートレールとなる。もちろんZでこれを装着するにはSTDでメインループと一体化している当該部分を切り落とし、そこを塞いだ上で成型、新作したシートレール部を接続できるようにしなければならない。もちろんライダー荷重もかかり、リヤショックアッパーもここにマウントされるわけだから、素材や、どうやって立体構築するか=スイングアームからショックは後ろから見てハの字にならないよう、まっすぐ立ち上がってくるかなど、3次元の造形にも十分な配慮が必要となってくる。シートを外して見てみると、ちょうど燃料タンクの後端と、スイングアームピボット上とにブラケットが新設され、サブフレームはボルトオン可能になっていた。

サブフレーム自体はまっすぐに後ろに伸びるアッパー部と、基部を太くし強度を稼いだ上で、サイドカバーに沿った形状を取りながらテールカウル前端部に向かって上に伸びる支持部、それからその2点が合流するところに補強を加えてショックアッパーをマウントと、形状も練り込まれている。また内部前端には小型軽量なリチウムバッテリーを吊り下げマウントするようなホルダーも新たに作られるなど、スペースも有効に使う工夫がされている。

「オーナーさんは相当わがまま(笑)なオーダーをしたんですけど、シューティングスターさんがカタチにしたのを見て、とても喜んでます。それでこの車両はシューティングスター・(アルミサブフレーム)コンプリートの最新、5号機なんですよ」と同2号機(こちらはZ750FXベース)のオーナーが横から教えてくれたが、同店ではこうしたZ系のアルミサブフレームカスタムをコンプリートとするノウハウをモノにしている。この部分だけでなく、全体の仕上がり=パーツやカラー組み合わせについても、ぜひ参考にしたい。

KUBA SPL. Z1-R(KAWASAKI Z1-R)の詳細は次ページにて

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