マーベラス エンジニアリング / ZRX1200R カスタム写真
マーベラス エンジニアリング / ZRX1200R カスタム写真

カワサキ ZRX1200R

掲載日:2011年08月10日 プロが造るカスタム    

コンプリートカスタムをベースに
ポテンシャルを極限まで引き出す

ニンジャGPZ900Rや'88-'89ZX-10に始まり、近年のZRX1100/1200シリーズに至るカワサキ水冷4気筒モデルの扱いやチューニングを得意とする徳島のニンジャショップ、マーベラスエンジニアリング。そこで仕立てられたリヤ・モノショック仕様のZRX1200Rカスタムがこれだ。その背景は……。

 

本来ZRX1100/1200はリヤ2本サス。それを'98年からZRX1100ベースのマシンで鈴鹿8耐など各種レースに出場したノジマエンジニアリングが開発を進めるうち問題となったのが、そこだった。2本仕様では理想の動きや路面追従性を発揮することができなかったため、独自にモノショック化した。この手法をストリートバイクにも投入したのが「NJ-2」と呼ばれる、ZRX改モノサス仕様だった。

 

マーベラスの代表・折目さんは「このZRX1200Rは、新車で購入した車両をノジマさんに依頼して、リヤのモノサス化を実施してもらったんです。足まわりはNJ-2そのままではなく、かなり変更していますけどね」と言う。

 

その足まわりは、マルケジーニ製マグネウシム合金製ホイール、オーリンズ製φ43mm倒立フロントフォーク、ブレンボ製ブレーキシステムといった今ならではの構成とされている。一方のパワーユニットは吸排気系と冷却系を主体とした変更で抑え、排気量1165ccのエンジン本体はSTDのままで使用される。

 

こうした変更によって「ハンドリングはヘタなスーパースポーツよりよく曲がるくらい。そのように現状の乗り味はノーマルとはまったく違うものになっていますから、ZRXらしさにこだわりを持つ人には、その辺がちょっと複雑に感じられるかも知れないですね」(折目さん)とのこと。格段に剛性が高まったフロントまわりに対して、現状ではフレームのヘッドパイプ部分の強度が若干足りないようで、今後はこの部分のバランス取りが課題です、とも言う。

 

モノショック化だけにとどまらず、さらに軽量・高剛性な足まわりでポテンシャルを高めたZRX/NJ-2改。これも撮影から数年を経ているがその間にタイヤ等が進化し、バランス取りも進んだはず。ストリートだけでなくサーキットでの実力も相当なものだと言っていいだろう。

カワサキ ZRX1200Rの詳細写真は次のページにて

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