【ヤマハ YZF-R25試乗記事】 MotoGPマシン「YZR-M1」をイメージしたカウルがアグレッシブな“毎日乗れるスーパーバイク”

掲載日:2019年05月07日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文・写真/野岸“ねぎ”泰之

ヤマハYZF-R25の試乗インプレッション

フロントに倒立フォークを採用し、旋回&制動時の接地感が大幅に向上

ヤマハYZF-R25の試乗インプレッション

YZF-R25のシート高は780mmで、250ccフルカウルロードスポーツの中では低めのほうだ。跨るととても自然なポジションで、ハンドル位置が22mm下げられたからといって手首に負担がかかるようなこともない。

ヤマハYZF-R25の試乗インプレッション

走り出して驚いたのは、エンジンの柔軟性だ。タコメーターのレッドゾーンは14,000回転からと、かなりの高回転型エンジンである。にもかかわらず都心部で混雑する道路をスローなペースで走る際など、約4,000~5,000回転ぐらいでもかなりのトルク感があり、低中速で気を遣わずに走れる。

ヤマハYZF-R25の試乗インプレッション

一方、約8,000回転を超える領域ではエンジンの咆哮がひときわ甲高いものに変わり、一気にスポーツバイクらしいパワフルな雰囲気となる。郊外のバイパスや高速道路など、ここ一番という時にブン回してやると、モリモリとパワーが湧く。普段使いでは扱いやすく、必要な時にはきちんと期待に応えてくれる……そんなフレキシビリティを持ったエンジンなのだ。

ヤマハYZF-R25の試乗インプレッション

足まわりの印象もかなり変わった。従来はどちらかというとサスペンションがやわらかいイメージだったのものが、フロントにカートリッジ式の倒立フォークを採用したことで、かなりカッチリとした感じとなったのだ。倒し込みや旋回などは前モデルから軽く扱いやすかったが、コーナーリングや制動時の接地感がより高まったことで安心感が増している。これならサーキット走行などでもより高次元のパフォーマンスを発揮するに違いない。

ヤマハYZF-R25の試乗インプレッション

直射日光の下でも見やすいフル液晶メーターやハザードスイッチの採用など、使い勝手もバージョンアップされた新型YZF-R25は、ライバルひしめくフルカウル250ccロードスポーツクラスにヤマハが自信を持って投入した、まさに“毎日乗れるスーパーバイク”と言えるだろう。

ヤマハYZF-R25の詳細写真は次ページにて

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