掲載日:2018年07月23日 試乗インプレ・レビュー
取材・文・写真/野岸“ねぎ”泰之
YAMAHA Tracer 900 GT ABS
845ccの直列3気筒エンジンを搭載したMT-09をベースとし、バリエーションモデルとして2015年に登場したのがMT-09トレーサー ABSだ。カウリングや大型タンク、ABS、トラクションコントロールなどを標準装備したスポーツツアラーで、2017年モデルではエンジン出力を6PSアップしたほか、クラッチレバーの操作を軽く、バックトルクによる車体挙動への影響を抑えるアシスト&スリッパークラッチを搭載、トラクションコントロールの強弱が選べるなどの変更を受けた。そして2018年、新たに車名をトレーサー900 ABSとし、マイナーチェンジを行って登場。上級モデルとしてトレーサー900GT ABSも追加設定された。今回はMT-09トレーサー(2016年式・初代モデル)を所有する筆者が、愛車との違いなどを踏まえつつ、トレーサー900GTの走りや装備をインプレッションする。