ヤマハ MT-07 大ヒットモデルがモデルチェンジ! スタイリングを一新し、走りがますますアグレシッブに 試乗インプレ・レビュー

ヤマハ MT-07 大ヒットモデルがモデルチェンジ! スタイリングを一新し、走りがますますアグレシッブに

掲載日:2018年06月26日 試乗インプレ・レビュー    

取材協力/ヤマハ発動機
取材・文/青木タカオ  撮影/森下光紹

ヤマハ MT-07

YAMAHA MT-07

ひと目でMTシリーズと分かる“カタマリ感”をそのままに
スタイルを一新し、ますますスポーティに!

「Master of Torque(マスター・オブ・トルク)」を体現したMTシリーズらしい“カタマリ感”を、いっそう強めた新しい『MT-07』。パッと見では、従来型とあまり変わっていないように感じるが、じっくり眺めていくと細部に至るまでブラッシュアップが図れ、見るからにすばしっこそうなスタイリッシュなフォルムに、ますます目を惹かれてしまう。

従来モデルの雰囲気を色濃く残しつつも、先行してモデルチェンジされた『MT-09』を想わせるディテールを巧みにブレンド。タンクカバーやエアスクープに新デザインが用いられ、新型ヘッドライトはウイングレットを備えた。レイヤー構造のテールカウルは、リアビューをより精悍なものにしている。

軽快なのに力強さを秘めた佇まい
ワクワクせずにはいられない!

ヤマハ MT-07の試乗インプレッション

重量物をより低い位置に集中させ、ステアリングヘッドを高い位置としたことで、軽快なハンドリングを生み出す車体設計。前後17インチの足まわりにセットされるサスペンションは、バネレートと減衰特性が見直されている。また、シートも形状を新たにし、着座面積を従来比で約30%拡大。ロングライドでの疲労度を軽減し、ライディングポジションの自由度も向上した。

ヤマハ MT-07の試乗インプレッション

スリムながら、エアスクープの張り出しや筋肉質なボディがアクセントとなって存在感を示すフロントビュー。ヘッドライトは吊り目が強調され、アグレシッブなフロントマスクに。単調な面構成だったテールライトまわりも、エッジの効いたレイヤー構造となって、より引き締まって見える。なんと言ってもこのスリムさが、都会派に嬉しい。取りまわししやすく、停めておくのにも有利なのは言うまでもないが、見ているだけでも俊敏で、ストリートにもよく映える。

ヤマハ MT-07の試乗インプレッション

若者たちから生まれたストリートカルチャーやライフスタイルのイメージをバイクに転嫁し、生み出されたシンプルでスリムな車体。低く構えたヘッドライトからガソリンタンク、そしてシートカウルへと流れるダイナミックなラインでスポーツモデルらしさを車体上側で演出し、下側はエンジンから駆動輪へと伝わるパワーフローを力強く表現している。ヤマハではこの二段構成のデザインワークを「ダブルデッキ・ストラクチャー」と呼ぶ。

踏ん張りの効くサスペンションとなって
走りが上質に、そして身のこなしがより軽い

ヤマハ MT-07の試乗インプレッション

サイドスタンドを払って車体を起こすだけで、圧倒的な軽さを感じる車体。跨ってすぐに感じるのは、内ももをはじめとする下半身のフィット感の良さ。シート座面が全体にわたって拡大され、ライディングポジションの自由度が上がっているにもかかわらずニーグリップがしっかりできる。もともと車体との一体感が強く感じられるMT-07だが、その感覚を体格を問わず味わえるようになった。

そして、前後サスペンションの動きに落ち着きが加わっている。従来型はオフロードマシンのようにサスペンションがソフトに動き、前後のピッチングを大きく感じる足まわりだったが、新型ではしっとりとしたダンピング特性となり、車体の挙動に上質感が伴っている。サスペンションは単に硬くなったわけではなく、優れる路面追従性をそのままにしっかりと踏ん張り、スロットル操作やライダーの動きにクイックに反応してくれるように進化したのだ。

ヤマハ MT-07の試乗インプレッション

前後17インチの足まわりは、これぞニュートラルステアと言わんばかりの軽やかなハンドリングを生み、その旋回性の高さは相変わらずだ。コーナリングのキッカケは乗り手の腰を中心にわずかな挙動を与えるだけで、ハンドルには手を添えていればいい。尻をずらし、シートの着座位置をイン側に寄せるといったアグレシッブな体重移動をしようものなら、車体はさらにクイックな反応を見せ、思いのままに前輪をコーナーの出口に向かわすことができる。素晴らしいと声を大にして言いたくなる旋回力である。

ヤマハ MT-07の試乗インプレッション

エンジンは常用回転域で力強く、低中回転域で図太いトルクが漲っている。小型フル液晶型のマルチファンクションメーターを覗き込むと、4,000〜8,000のエンジン回転数のバー表示が太いが、まさにその領域でのトルク感は強烈と言っていい。アクセルをワイドオープンすれば軽い車体が弾け飛ぶかのように鋭く加速し痛快きわまりないが、ワイドレンジで粘り強く力を発揮するから扱いやすく、いつでも自在に操れる感覚が持てる。

ヤマハ MT-07の試乗インプレッション

不等間隔爆発を生む270度位相クロスプレーン型クランクシャフトを採用した水冷DOHC並列2気筒688ccエンジンは、レッドゾーンまでスムーズに回って全域でしっかりとトルクを発揮し、絶えず路面を駆動輪がしっかり捉える優れたトラクション性能が伴う。これはMT-09などにも通じる、MTシリーズの持ち味と言っていい。

ヤマハ MT-07の試乗インプレッション

軽量、スリム、コンパクトな車体は舌を巻くほどに素晴らしきヤマハ伝統のシャープなハンドリングがあり、心臓部は強烈なまでに駆動力を路面へと伝えるリニアリティを追求したクロスプレーン思想に基づいた強力エンジン。アグレシッブだが、扱いやすくフレンドリーなので日常使いにも気兼ねなく乗れる。これぞヤマハMTシリーズ! とヘルメットの中で思わず頬が緩むのだった。

詳細写真

ヤマハ MT-07の試乗インプレッション

柔和な表情だったヘッドライトは、吊り上がったスパルタンなフロントマスクへと一新。マルチリフレクターハロゲンバルブ式は従来型を踏襲した。

ヤマハ MT-07の試乗インプレッション

速度を右に、タコメーターをバーグラフ式で下段に、ギヤ段数を中央に表示する小型フル液晶マルチファンクションメーターはECOインジケーターも備えている。

ヤマハ MT-07の試乗インプレッション

インナーチューブ径41mmの正立式フロントフォークは、スプリングレートと減衰特性を見直し、加減速時の縦方向の動きを抑制。車体の前後挙動を最適化することで、よりスポーティな走りを実現した。ブレーキは282mm径ウェーブディスクと対向ピストン4ポットキャリパーの組み合わせ。

ヤマハ MT-07の試乗インプレッション

タンク同様に、フレッシュエアを吸気するエアスクープもまた新デザインを採用。力強さをより感じさせるスタイリングとなっている。

ヤマハ MT-07の試乗インプレッション

単に最高出力やトルク値を追求したのではなく、粘り強いトルク特性や扱いやすいコントロール感を実現した水冷DOHC4バルブ並列2気筒エンジン。

ヤマハ MT-07の試乗インプレッション

タンクカバーも形状が見直され、跨ったときのフィット感も向上。ライダーがより積極的にマシンをコントロールできるようになった。

ヤマハ MT-07の試乗インプレッション

前方はタンク側に10mm伸ばし、従来モデル比で約30%も着座面積を拡大したシート。ライディングポジションの自由度と乗り心地を向上し、ツーリングでの疲労度を低減。足つき性が良くなったことも見逃せない。

ヤマハ MT-07の試乗インプレッション

軽快なスタイルによく似合うショートマフラーは、チャンバータイプの2in1ダウンエキゾースト。マスの集中化に大きく貢献する。

ヤマハ MT-07の試乗インプレッション

左右非対称という凝った造形としたスチール製スイングアームは、ピボット部の剛性をあえて低めに抑え、乗りやすさや旋回性を高めている。スイングアームエンドのチェーン引きも個性的な形状だ。

ヤマハ MT-07の試乗インプレッション

前後ともに10本スポーク型の軽量アルミ製キャストホイールを採用。ウェーブ形状のブレーキローターは245mm径で、制動力もタッチも申し分ないもの。

ヤマハ MT-07の試乗インプレッション

ウイングレットを備えた新型ヘッドライトと合わすかのように、レイヤー構造の新シートカウルに埋め込まれテールライトもまた両サイドのエッジが立ち、立体的な形状に進化した。

こちらの記事もおすすめです

この記事を読んでいる方におすすめの商品

この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます

LINEで見る&読むBikeBros.最新モデル紹介から、バイクイベントやツーリングでのお役立ち情報
さらに、通販サイトのお得なキャンペーンまで配信中です。