カワサキ Z900RS

Z900RS
KAWASAKI

カワサキZ900RS 試乗インプレッション

掲載日:2017年12月26日 試乗インプレ・レビュー    

Text / Takeshi Goto  Photo / Takao Isobe

Z900RS 詳細写真

カワサキ Z900RSの試乗インプレッション

Z900RSのエンジンは輸出仕様のスポーツネイキッドZ900の2017年モデルがベース。10.0kgというトルクを6,500rpmで発生させる。特性はストリートやツーリングで使うことを考えて低中速より。エンジンの外観はZ1をイメージしてデザインされている。

カワサキ Z900RSの試乗インプレッション

インナーチューブ径φ41mmの倒立フォーク。しかしセッティングはストリートよりで一般道でもしなやかに動く。φ300mmのディスクに対向4ポットキャリパーをラジアルマウントしている。ホイールはキャストだがスポークスタイルをイメージしてデザインされた。

カワサキ Z900RSの試乗インプレッション

ヘッドライトはφ170mmの大径。前に膨らんだレンズとメッキのリングがレトロな雰囲気を作り出している。しかし内部は現代の技術。LEDを採用し、レンズ内は6室に分かれていて4室がロービーム。2室がハイビームとなっている。

カワサキ Z900RSの試乗インプレッション

リアショックはカワサキ独自のホリゾンタルバックリンク。車体中央付近に取り付けることでマスの集中化に寄与。さらに排気系のサブチャンバーとリアショックとの干渉もなくなって設計上の自由度が増す。リアショックを排気系から遠ざけることができるのもメリット。

カワサキ Z900RSの試乗インプレッション

カワサキ初のエキゾーストサウンドチューニングを施された排気系。エンジン始動直後、アイドリング、低速走行時など、ライダーの耳に届きやすい回転域を重視している。低速時はストレートに抜けていた排気が高回転では迂回して抜ける独自のプリチャンバー構造。サイレンサーはレトロなデザインの4in1タイプ。

カワサキ Z900RSの試乗インプレッション

シートはライダーとタンデムライダー、両方の快適性を追求した結果、段付きに。ライダーの足が当たる部分はスリムな形状になっていて足つき性を向上させている。シート高を35mm高くすることができるエルゴフィット・ハイシートをオプションで設定。体の大きなライダーはこちらの方が足の曲がりが緩やかなになる。

カワサキ Z900RSの試乗インプレッション

テールカウルはZ1を彷彿させるデザイン。テールランプはLEDだが多数のドットを点灯させるのではなく一つの大発光LEDを面発光させることで点灯時のレトロ感も演出している。荷掛けフックは車体を傷つけないように車体から離して配置している。

カワサキ Z900RSの試乗インプレッション

タンクは非常に造形にこだわって制作された。ツートンのカラーでは水転写デカールを採用しているためデカールの出っ張りがない。ニーグリップ面も含めてプレスによる平面はない。容量は17リットル。このタンクを装着するためフレームを一新したという気合の入りよう。

カワサキ Z900RSの試乗インプレッション

メーターはスピード、タコ共にアナログ。カバーもメッキになっていてレトロ感を演出している。情報は中央の液晶パネルに集約。燃料計、ギアポジション、水温、オド、トリップ、時計などを表示する。メーターカバーはZ1を意識した砲弾型だ。

Z900RSのサーキットでの性能は次のページにて

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