KTM 250 デューク(2017-)

250 DUKE(2017-)
KTM

KTM 250 デューク(2017-) – 車検が不要で高速道路にも乗れるコスパの高い250デューク

掲載日:2017年06月24日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文/小松 男  写真/真弓悟史(走行写真)、バイクブロス・マガジンズ編集部、KTM

KTM 250 デューク(2017-) 特徴

兄弟と異なるスタイリングは同シリーズにあって
もっとも異端な存在となったのか?

KTM 250 デューク(2017-)の試乗インプレッション

今回スモールデュークのフルモデルチェンジが行われたことにあたり開催されたメディア向けの発表試乗会では、袖ケ浦フォレストレースウェイにデュークシリーズが一堂に会した。ずらりと並べられたデュークはデザインの統一が図られており、排気量の大小関係なく一目見ただけでデュークとわかるものとされていることが伝わってくる。中でもスモールデュークシリーズはデザインが一新され目を惹く存在だった。そのような状況で気づいたのが、125/250/390と並ぶスモールデュークの中で、250デュークだけがフロントマスク形状が異なっているということだ。

よく見るとインストルメントパネルも他の2台と違うものが採用されている。かといって、従来のものをそのまま使用しているというわけではなく、新しいボディスタイリングに合わせてしっかりとデザインされているのだ。通常ならば、今回のフルモデルチェンジタイミングで、すべて同じデザインとなるのが普通だと考えるが、なぜ250デュークだけ特別なデザインとなっているのだろうか。

KTM 250 デューク(2017-)の試乗インプレッション

スモールデュークシリーズのモデルチェンジは、ポイントとなる部分が多いが、中でもヘッドライトが目に入る部分として大きなポイントだ。250デュークのヘッドライトはベゼル部分に沿うようにLEDデイライトが施されている。ただしヘッドライトバルブはLEDではなくハロゲンヘッドライトだ。125や390がLEDヘッドライトを採用したのに対しハロゲンヘッドライトを使っているのは、もしかすると250デューク(海外では200デューク)は東南アジア向けモデルであり、トラブルなどの際でも、容易に手に入れやすいオーソドックスなハロゲンバルブを採用しているのかもしれない。とはいえ従来モデルとは違った印象を受ける物であることは間違いなく、デザイン的には兄弟モデルよりもしっくりとまとまっているように見える。

従来型ではフューエルタンクが樹脂パーツによって覆われていた。それは横から見るとシャープに見えるのだが、正面から見ると肩が張っているように見えるデザインだったのだが、新型ではフューエルタンク上部は外に見せつつ、その左右を樹脂パネルで挟むようにレイアウトしている。こうすることで、どの方向から見てもシャープなデザインにすることができ、タンクの膝が当たる部分にもゆとりが持たされている。さらにフューエルタンクのレイアウトの自由度が増したおかげで容量が2.4リットル多い13.4リットルに引き上げられた。

KTM 250 デューク(2017-)の試乗インプレッション

新型ではメインフレームとシートフレームがセパレートタイプとなっている。それぞれブラックとオレンジに塗り分けられており、美しいトレリスフレームがスタイリングを引き立てている。そのフレームに搭載されるエンジンは、従来モデルから大きな変更はないものの、マネジメントに手が加えられている。今回のモデルからユーロ4に対応しており、その影響もあってエキゾーストシステムが従来型ではボディ下部に設置されていたのに対し、車体右側へと移設された。

足まわりは前後サスペンションとも新設計された。フロントフォークには左右でリバウンド・コンプレッションそれぞれの減衰を担うスプリットテクノロジーが導入されたオープンカートリッジフォークを採用。よりスポーティなハンドリングを実現するためトラベル量を従来の150mmから142mmに引き下げている。リアサスペンションは基本的なパフォーマンスを向上させながらプリロード調整を可能なものとしている。

250 デューク(2017-)の試乗インプレッションは次ページにて

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索