カワサキ Z1000 ABS Special Edition
カワサキ Z1000 ABS Special Edition

カワサキ Z1000 ABS Special Edition – それは世界に通用するスーパーネイキッド

掲載日:2014年06月19日 試乗インプレ・レビュー    

取材協力/カワサキモータースジャパンBRIGHT CORPORATION  取材・文/友野 龍二  写真/山下 剛

磨き抜かれた走りと斬新なスタイル
それは世界に通用するスーパーネイキッド

1980年代前半に、その名と共に姿を消した名車Z1000。そして20年近い歳月が流れた2003年、再びその名を冠して復活を果たした新生Z1000は、ネイキッドスタイルながら定番のリア2本サスペンションではなくリンク式モノサスペンションと倒立フロントフォークが組み込まれ、心臓部にはZX-9Rをベースとした水冷エンジンが専用設計の車体に搭載された。こうして我が国におけるスーパーネイキッドカテゴリーの牽引役を担い続けてきたZ1000も、遂に4代目となる。

一目見てZ1000だと認識は出来るものの、まるで威嚇するかのような凄みを増したニューモデルは細部にまで手が入り、見た目以上に大きな変貌を遂げている。小さなパーツひとつひとつを見直すことから始まり、材質のクオリティを高めて高級感を演出する堅実な努力と、新しい技術を積極的に取り入れる果敢な挑戦によって生み出された珠玉の逸品は実に硬派。ペースを上げても“走る・曲がる・止まる”という基本動作にブレを生じない剛健ぶりに、ライダーは熱くならずにはいられない!

カワサキ Z1000 ABS Special Editionの特徴

カワサキ Z1000 ABS Special Editionの画像

見る者にも触れる者にも与える強烈な個性
それが“Sugomi”パフォーマンスコンセプト

背筋の盛り上がりが逞しさを、低く身構え白く輝く眼光が鋭さを、ツンと上を向いて引き締まった臀部が俊敏さを表現するクラウチングフォルムが見る者を威圧する。それは捕食動物が今まさに獲物に襲い掛かろうとする瞬間に見て取れるからであろう。この斬新なスタイルのカギとなっているのが、初採用となるコンパクトなリフレクターレスLEDヘッドライトだ。発熱量が少ないため樹脂部品との耐熱距離の短縮が可能となり、デザインの自由度が大幅に増した。こうして斬新なスタイルを得たNew Z1000は、実用的な機能の充実と使用パーツの材質やデザインを変更してクオリティアップを図り、走るだけでなく所有する喜びをも得られる仕上がりとなっている。

カワサキ Z1000 ABS Special Editionの画像

実用的な部分では、燃料タンク容量が15から17リットルへ増量されるとともにゲージも変更され、残燃料がより精密に表示される。そしてホワイトバックライトのLCDディスプレイには航続可能距離、平均燃費、瞬間燃費、水温計等の表示機能が追加された。

カワサキ Z1000 ABS Special Editionの画像

クオリティ面では頭部がメタル調の専用キー、ブレーキリザーバータンクの透明化、ハンドルのブラックアルマイトコーティングなどのほか、ダイキャスト製のミラーやアルミニウム製のステアリングステムボルトによってプラスチック感を排除し、鋼材の素材感を際立たせることによって高級感を醸し出している。

カワサキ Z1000 ABS Special Editionの試乗インプレッションは次ページにて

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索