スズキ グラディウス400 ABS
スズキ グラディウス400 ABS

スズキ グラディウス400 ABS – 欧州で人気のネイキッドが遂に日本デビュー

掲載日:2010年02月18日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

スズキ グラディウス400 ABSの特徴

スズキ グラディウス400 ABSの画像

個性に溢れる美しいスタイルは
エレガント&スポーティがコンセプト

デザイナーが描いたデザインスケッチを可能な限り忠実に具現化したというグラディウス400ABSのスタイルは、既存の国内向けネイキッドと比較すると非常に個性的だ。これまでもスズキは時折こういったデザインコンシャスな車両を発売し世間を賑わせてきたが、このモデルも見るべきところが多い。軽快感を演出するトラスフレームに複雑な形状の樹脂パーツを組み合わせた造形は、金属性パーツだけでは再現出来ない曲面構成で、グラディウス400ABSにどこか優しげな空気をまとわせている。近年攻撃的なデザインが多いネイキッドモデルに対して一線を引いたこの出で立ちは、普段バイクに乗らない人にとっても親しみやすいのではないだろうか。名前に由来する刀剣をモチーフとした部分もマフラーやリア周りに見られるが、曲線を上手く用いたデザインの中にまとめられており、スマートな雰囲気の演出に一役買っている。プラスチックパーツの多いため少々チープな印象を受けないでも無いが、これだけこだわったデザインは今の国産ミドルクラスには数少ない。個性を求める向きならこのスタイルは魅力的だ。

スズキ グラディウス400 ABSの画像

高いパフォーマンスと優美なルックスを持つグラディウス400だが、少し気になる部分もあった。足着き性が良くルックスにもこだわったシートだが、そちらを重視したためか座面のクッションが薄い印象だ。ライダーによって印象は異なるとは思うが、個人的にはもう少し厚みがあった方がツーリング時に快適ではないかと思う。が、裏を返せばそれ以外に不満がほぼ無かったということだ。グラディウス400ABSは、輸出モデルの単なる日本仕様ではなく、日本のライダーに向けて再設計された、新しいネイキッドモデルと言ってしまってもいいだろう。あとは価格がもう少し…と思うがここまでの作り込みを考えると、ある意味仕方がない部分もあるかもしれない。それを置いても、ミドルクラスのニューカマーは注目すべき1台だ。

スズキ グラディウス400 ABSの画像

スズキ グラディウス400 ABSの詳細写真は次ページにて

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