スズキ グラディウス
スズキ グラディウス

スズキ グラディウス – ストリートでの注目度は抜群!

掲載日:2009年09月03日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

ファッションを前面に打ち出した
ファミコンじゃない「グラディウス」

「グラディウスって知ってる?」と聞かれて「あぁ、ファミコンの?」と答えた方、年齢がばれますね(笑)。まぁ私もそのひとりなのですが、グラディウスはラテン語で「刀剣」という意味があります。KATANAといえば、スズキの代表車ですよね。このグラディウスは、1999年に発売されたSV650をベースにした車両で、タンク周りなどのデザインはKATANAからヒントを得て造られているそうです。近年、ミドルクラスといわれる600cc前後の車両は、リッタークラスは大きすぎるという日本人にとって非常に乗りやすく、身近で、需要があると思っています。女子的発言で申し訳ありませんが、この車両が発表されたとき、すごく「カワイイ!」と思いました。特に、「Canddy Ruby Magenta」カラーが女子にはウケると思ったのです。今回は、この車両にあうストリートでの走行テストを行いました。

スズキ グラディウスの試乗インプレッション

スズキ グラディウスの画像

ストリートでの注目度は抜群!
グラディウスの真髄は?

前述の通り、グラディウスをはじめて見たときの印象は「カワイイ!」と言うものでした。洗練された4種類のカラーリングに惹かれたのです。見た目って重要じゃないですか? ただ、どんな乗り味なのか私には想像がつきませんでした。グラディウスの前身である「SV650」に乗ったことがなく、Vツインエンジンを積んだネイキッドに乗りなれていないもので…。ただ、目の前にしたグラディウスは想像以上にコンパクトで、乗ることに対して不安はありませんでした。しかし、脳裏をよぎったのが以前試乗したGSR400。400ccにも関わらず、スズキらしい個性ある乗り心地、力強さ見せつけてくれましたからね。まぁベースとなっているエンジンが違うし、角々としたGSR400と比べるとツルンとした優しい印象のグラディウスは、見た目だけでも安心感を与えてくれます。でもしつこいようですが、スズキですからねぇ、侮れないのですよ…。まず、気になる足着きはというと、シート高は785mmで、173cmの私は両足が難なく届きます。小柄な女性でも、普通自動二輪教習車のシート高が755mmなので、心配することはないと思いますよ。そして、グラディウスと街中へ走り出しました。

スズキ グラディウスの画像

私もそうだったのですが、グラディウスが走行しているシーンはなかなか見ることができません。そのため、街中を走るライダーからの注目度は非常に高いです! 撮影中もSV650オーナーが「はじめてみたよ!」と声を掛けてくれました。乗り味はというと、いい意味でカンタンなバイクでした。ある種の「クセ」を求める大人のライダーには少々物足りなさを感じるかもしれませんが、格好から入る私のようなミーハーなタイプ=初心者にとって「クセ」の無さはたまらなく良いのです。スロットルを明けたときに「ドン」と突き出すような乱暴さもなく、中低速域でのスムーズな走りは格別! 程よい鼓動感も心地よい気分に浸らせてくれます。ただし、GSR400を試乗したときに感じた、マスの集中化というようなずっしりとした安定感は少々足りないように思いました。コーナーが連続するとヒラヒラと動き、想像していたより鋭角に入っていきます。これってスポーツ走行向きってことなんでしょうね。

スズキ グラディウスの特徴は次ページにて

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索