ホンダ CB400スーパーボルドールABS
ホンダ CB400スーパーボルドールABS

ホンダ CB400スーパーボルドールABS – 充実の装備とスペックで使いやすさと高性能の両立

掲載日:2009年02月19日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

ハーフカウルとABSを装着した
ミドルサイズ・スポーツ

CB400スーパーフォアといえば、国内においてはミドルネイキッドの代名詞とも言えるモデル。販売台数が多いのはもちろん、普通二輪の教習に導入されていることもあり、ライダーなら知らない者がいないほどだ。1994年に初代モデルがデビューしてから着実に進化を重ねており、1999年にはバルブ切り換え機構を備えたハイパーVTECエンジンを搭載し、低燃費と高い動力性能を両立。2007年には高性能を維持したまま環境性能を満たす、新型のHYPER VTEC Revoエンジン(以下、Revoエンジン)へと変更されたのは記憶に新しい。今回インプレッションするCB400スーパーボルドール<ABS>(以下、スーパーボルドール)は、ベースであるCB400スーパーフォアにハーフカウルを装着したモデル。デビューイヤーは1995年で、先代エンジンであるハイパーVTEC3を搭載したモデルと同時に発売となった。現在はベース同様Revoエンジン仕様となっているだけでなく、前・後輪連動ブレーキシステムCBS(コンバインド・ブレーキシステム)と、急制動時などの車輪ロックを回避するABSを併用するコンバイドABSを採用。安全面でも進歩を遂げている。人気モデルとして磨き上げられてきたCB400スーパーフォアに、新たなる魅力を付加したスーパーボルドールの実力を、インプレッションを通して早速体感してみよう。

ホンダ CB400スーパーボルドール ABSの特徴

ホンダ CB400スーパーボルドール ABSの画像

充実の装備とスペックが生み出す
使いやすさと高性能の両立

スーパーボルドール最大の特徴は、何と言ってもハーフカウル。走行風の低減と高速走行時に安定性に貢献するだけでなく、ベースモデルとはまた一味違うスポーティなルックスとなっている。スクリーンの高さは、大排気量モデルのCB1300スーパーボルドールに比べると低めだが、その分フロント側の見切りがよいのが特徴だ。カウルにビルトインされているメーターはアナログとデジタルを組み合わせた視認性の良いもので、時計、ツイントリップメーター、燃料計の表示が可能。スイッチは小さいがグローブしたままでも問題なく操作できる。カウルの左右には小物入れが設けられており、有料道路のチケットなどを収納可能。性能だけでなく、使い勝手のよさもスーパーボルドールの特徴だ。この「使いやすさ」に対する配慮は徹底しており、タンデムグリップの標準装備や、4箇所の荷掛けフックなどにもあらわれている。シート下にも収納があり、スポーツバイクの中でも優秀な積載性を持っていると言えるだろう。

使いやすさだけでなく、スペックにも見所が多い。現行モデルから採用された新設計のRevoエンジンは、新たに電子制御燃料噴射システム(PGM-FI)を採用。環境性能の向上だけでなく、鋭いスロットルレスポンスと幅広いシチュエーションに対応する性能を確保。また、従来より搭載されているハイパーVTEC機構もさらに改良され、スロットル開度を検知・演算するシステムを追加することで、作動するバルブの精密なコントロールを実現している。足回りはコンバインドABSで高度なコントロールを楽しめる前後ディスクブレーキ、走りにあわせてプリロード調整が可能なサスペンションを装着。走りを担うパフォーマンスの追求にも余念がない。スーパーボルドールは利便性も走行性能も、妥協しない作りになっていると言えるだろう。

ホンダ CB400スーパーボルドール ABSの試乗インプレッションは次ページにて

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