カワサキ ヴェルシス
カワサキ ヴェルシス

カワサキ ヴェルシス – 個性を主張する鮮烈なスタイル

掲載日:2008年02月05日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

操る楽しさを再認識させる
カワサキ650シリーズの末弟

近頃のバイク雑誌やカタログに目を通すと必ず出てくるのがハイスペックな数字の嵐。これはあながち間違った認識ではないだろう。バイクが走るための乗り物で、本能的に速さを追求する存在というのは事実で、ライダーもそれを求めメーカーも望まれる以上の回答を出してきた。その結果、いわゆるスーパースポーツの台頭を迎え、2000年以降のモーターサイクルは長足の進歩を遂げてきた。10年前には夢のようだったスペックも今や大型のスポーツバイクなら当たり前のように備えており、誰もが気軽にハイパワー・ハイポテンシャルなマシンを楽しむことができる。

カワサキ ヴェルシスの画像

そんな時勢の中、2006年にカワサキからER-6nという興味深いマシンが発表された。排気量650ccの並列2気筒エンジンを搭載したモデルは尖ったスペックこそ持っていなかったが、バイクのもう一つの楽しみである「バイクを操る楽しさ」を追求することで、独自の存在感を確立。ハーフカウルを備えたER-6sとあわせてエンスージアスティックなライダーから支持を集めた。そして2007年、新たに発表されたのが今回紹介する「ヴェルシス」だ。ヨーロッパで人気の高いアルプスローダーのスタイルを持ったスポーツモデルは、国内市場で見るどんなバイクとも異なった雰囲気を漂わせている。新しいツインエンジンと倒立フォーク、鋼管フレーム、そして立ち気味のポジション。ルックスやスペックだけでは想像できないテイストを楽しめるという期待感を胸に秘め、早速今回の試乗を開始した。

カワサキ ヴェルシスの特徴は次ページにて

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