ホンダ CBR600RR
ホンダ CBR600RR

ホンダ CBR600RR – 公道でも扱いやすいよう進化

掲載日:2007年07月25日 試乗インプレ・レビュー    

サーキットで生まれた
ピュアスポーツマシン

今回紹介する「CBR600RR」のルーツは、約20年前にさかのぼる。1986年に初代CBR600Fが欧州・北米向けに誕生し、その後しばらくスポーツツアラー的な位置付けで進化を続けてきた。1992年には日本国内向けモデルが登場。当時の免許制度では限定解除という壁があり、大きなセールスが期待できない600ccのスポーツバイクというカテゴリーにあえて投入され、その後も継続してこのクラス唯一の存在となったのもこのCBR600シリーズだ。

ホンダ CBR600RRの画像

1999年まではフルカウルのスポーツツアラー的なスタイリングながら、その運動性能の高さから、欧州のWSS(スーパースポーツ世界選手権)やアメリカのAMASS600で活躍するなど、スーパースポーツとしても実力を発揮し人気を博すようになる。こうした市販600ccスポーツバイクを使ったレースは、その上位カテゴリーにスーパーバイク世界選手権やAMAのスーパーバイククラスがある。しかし、改造範囲が広いスーパーバイクに比べて、スーパースポーツクラスはほとんどノーマル状態でなければならないという厳しい規則のため、各社がベースモデルの性能向上にしのぎを削ってきた。そうした中、CBR600は2001年に登場させたCBR600F4iでインジェクションを搭載し、スポーツ性能を際立たせる方向に進化。そして2003年には当時のmotoGPマシン「RC211V」の技術をふんだんにフィードバックした「CBR600RR」にスイッチ。サーキット生まれのピュアスポーツマシンにふさわしく、ホンダのモデルの中で唯一「CBR954RR Fire blade」にだけが冠していた「RR」の称号がこの600ccにも与えられた。その後、2005年にフルモデルチェンジ、さらに2007年3代目として登場したのが今回紹介するCBR600RRだ。

ホンダ CBR600RRの特徴は次ページにて

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