毎日乗りたい!! KTM 790 DUKEのヒミツ!?

掲載日:2018年05月18日 試乗インプレ・レビュー    

取材協力・写真提供/KTM JAPAN
取材・文/松井 勉  写真/増井貴光  構成/バイクブロス・マガジンズ

790 DUKEのキャラクターを分析すると……

海外メーカーで800ccクラスのクールなデザインのネイキッドバイク。価格は112万9,000円(車両本体価格)。最新の電子制御とオートシフターなどを標準装備。同門KTMのモデルラインを見ると、単気筒エンジン搭載の125、250、390、690(2018年モデルは未導入)の「DUKEシリーズ」4モデルと、Vツインエンジン搭載の1290 SUPER DUKE Rという超ハイスペックマシンの間を埋めるポジションの1台でもある。

KTM 1290 SUPER DUKE R 価格199万9,000円(車両本体価格)

迷う? 迷わない? たとえばこんなバイクはこんな値段

別アングルからみてみた。国産同排気量と価格を比較してみる。ただし、バイクのキャラクターからすると「ネイキッド」というグループに属しているだけで、必ずしも乗った時の印象や、他人からの見られ方など印象が同一線上であるわけではないので、あしからず。

ホンダ・NC750S 74万880円~
ヤマハ MT-07 ABS 77万7,600円
ヤマハ MT-09 ABS 100万4,400円
スズキ GSX-S750 ABS 96万9,840円
カワサキ Z900 95万400円
カワサキZ900RS 129万6,000円~
※表示価格はすべて消費税8%込み

近しい排気量で選択してみた。並べてみて解るのは、やはり「コレとアレ」「アイツかコイツ」と、排気量や価格のクラス分けで単純比較するケースが一般的ではないのでは、ということ。多くの場合「アレが欲しい!」と決め撃ちでお店にゆくのがオートバイ乗りの買い方ではないだろうか。

同時に、羅列して解るのは790 DUKEの価格が高めではあるが、国産モデルに対しても、112万9,000 円が飛び抜けて高いわけではない、ということ。

例えば、790 DUKEの装備で見てみるとそれが解る。ハイビーム、ロービームともにLEDヘッドライト、TFTカラーモニターのメーターパネル、シフトアップ/ダウンともに使えるクイックシフター、リアだけABSをキャンセルできるスーパーモトモードが設定されたコーナリングABS、トラクションコントロール、メカニカルなスリッパークラッチ、電子制御のエンジンブレーキコントロール、SPORT、STREET、RAIN、TRACKの4つから選択できるライドモード、TRACKモードを選べば、ローンチコントロールや、アンチウイリー、トラクションコントロールの効き具合もばっちりパーソナライズできる。多くの設定変更やトリップメーターのキャンセルなどを左にあるスイッチボックスから出来る点も使いやすいし便利だ。

とにかく、その装備リストは最上級モデルの1290 SUPER DUKE Rと同等で、そうした面からもアピールする1台なのだ。

ほかにも、オプション設定になるが「KTM MY RIDE」というシステムを搭載可能。これはメーターパネルであるTFTモニター、ヘルメットのヘッドセット、あるいはスマートフォンをリンク(Bluetoothにより)させることで、電話や楽曲名などを表示させることが可能とするシステムだ。なによりも、ライダーの意識と手をバイクに集中させるために有益(いまや必須かも)なオプションといえるだろう。

790 DUKEを作ったKTMの紹介は次ページにて

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