【ヤマハ RZ250】水冷、モノサスの高性能メカをTZから継承したピュアスポーツ

掲載日:2018年11月26日 試乗インプレ・レビュー    

取材協力/ランナー
試乗ライダー・文/和歌山利宏 写真/赤松 孝 記事提供/ロードライダー編集部

RZ250詳細写真

ヤマハ RZ250の試乗インプレッション

空冷+リヤ2本サスのRDから大いなる飛躍のため、TZ譲りの水冷+モノクロスサスを投入したRZ250は、1980年8月に市販化。水冷化で約5ps高い35psへの性能向上と、上限を9,500rpmへ1,000rpm高回転化を可能とする焼き付き耐久性を獲得。50度というレーサー並みのバンク角、ロードホールディング性も向上した。

ヤマハ RZ250の試乗インプレッション

ヘッドライトは伝統的な丸型。

ヤマハ RZ250の試乗インプレッション

2眼式メーターの基本レイアウトは当時のヤマハ車に準じるが、RZではライダー側に傾斜させている。右側の回転計内下位置には水温計が設置される。

ヤマハ RZ250の試乗インプレッション

燃料タンクは容量16.5L、キャップは回転式。

ヤマハ RZ250の試乗インプレッション

シートはごく普通のダブルタイプだが、タンクともどもホールド感にこだわった形。

ヤマハ RZ250の試乗インプレッション
ヤマハ RZ250の試乗インプレッション

シフトレバーは、RDでは前側に取り付け(TZでは後側として逆チェンジ)、ステップ位置はそれに合わせたものだったが、RZではリンク式としてステップ位置を最適化。そのため、キックスタート時は、右ステップを折り畳むことになる。

ヤマハ RZ250の試乗インプレッション
ヤマハ RZ250の試乗インプレッション

ホイールは軽いイタリックタイプで前後1.85-18。Fブレーキは片押し1ピストンキャリパー+φ267mmディスクのシングル。リヤサスはカンチレバーモノクロス。

ヤマハ RZ250の試乗インプレッション

キャブレターはVM26SS(空冷のRDはVM28SS)。1978年型RDに初採用の、左右キャブジョイントを連結するバランスパイプを継続採用する。これは左右で180度周期が異なる吸気脈動を干渉させ、リードバルブの振動状態を改善、中速パーシャル域のトルク谷対策を目的とし、考案開発者はヤマハ時代の私、和歌山利宏自身。

ヤマハ RZ250の試乗インプレッション

軸配置やシリンダーピッチなど、エンジンの基本構成はRDやTZに準じるが、2点支持で大型ラバーブッシュを用いるオーソゴナルマウントになり、クランクケースも軽量化されたことで、エンジンは新設計と考えて差し支えない。

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