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【 輸入車メーカー別購入ガイド】トライアンフ

掲載日:2008年11月18日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

トライアンフってどんなメーカー?

世界でも有数の歴史を持つ
ブリッティッシュ・モーターサイクル

トライアンフは、現存するバイクメーカーの中で最も古い歴史を持つメーカーの一つです。創業はなんと今から120年以上前になる1885年。当時22歳だったドイツ人の若者、ジークフリード・ベットマンが英国で興した輸入貿易会社「ジークフリード・ベットマン&カンパニー」が、当時行っていた自転車の生産販売おいて、商品名にヨーロッパ語圏で理解されやすい言葉として「Triumph(勝利)」と名づけたのが、今に続く歴史のはじまりでした。その後1902年よりモーターサイクル事業にも参入し、1907年にはマン島TTレースに参戦。着実に実績を積み重ねるとともに、イギリスのモーターサイクル業界を牽引していきます。その後二度の世界大戦を乗り越え、幾度かの危機はあったものの、トライアンフは世界トップレベルのモーターサイクルメーカーへと成長していきました。しかし、その栄光にも一転して危機が訪れます。1960年代後半からの急速な日本車の台頭と、トライアンフ黄金期を作り上げた経営陣の引退などが重なり、勢力を弱めていきました。その後イギリス自体の国内事情の影響もあり、1988年に一度生産が終わるという事態になったのです。しかし、1990年、トライアンフに関する全ての権限を手にした投資家、ジョン・ブローアの手により劇的な復活を果たします。新生トライアンフは生産の効率化やモデルの刷新を図り、一躍ヨーロッパのトップメーカーに復帰。近年は数々の名誉有る賞も獲得しており、その地位を確実なものとしています。そして、現在も他国のメーカーとは一味違うブリティッシュ・モーターサイクルを送り出し続けているのです。

 

トライアンフってどんなバイク?

レンジで見るトライアンフ

軽量なボディに、トライアンフ独自の3気筒エンジンを搭載した個性的なモデルを擁するのが、アーバンスポーツレンジ。スーパースポーツであるデイトナ675、スポーツネイキッドであるスピードトリプル、ストリートトリプル、ストリートトリプルR、そしてツアラーのタイガー、スプリントSTによって構成されています。このレンジすべてのモデルに共通しているのが、3気筒エンジンの採用と、「実用的」なスポーツ性能です。いずれのモデルもハイパフォーマンスを誇りますが、あくまでも公道での使用を前提とした高性能。デイトナ675でさえも、サーキットで遊ぶというコンペティティブな目的だけでなく、ライダーが毎日活用できるのが、アーバンスポーツレンジ最大の特徴です。

由緒正しきブリティッシュ・モーターサイクルの栄光を継承するのが、モダンクラシックレンジです。ボンネビル、ボンネビルT100、スラクストン、スクランブラーはいずれもシリンダーが直立したパラレルツインエンジンを搭載し、古き良き時代を思い起こさせるトラディショナルなスタイルを身にまとっています。60年代に「トライアンフは、モーターサイクルがまさにもつべきルックス、パフォーマンス、そしてサウンドを備えている」と評されたスタイルは、このシリーズに脈々と受け継がれています。とはいえ、中身はもちろん最新の技術を用いた現代のモーターサイクル。旧車ではなく現行モデルとして気軽に楽しむことができます。それこそ、モダンクラシックレンジ最大の魅力と言えるでしょう。

トライアンフのラインナップの中でも、とりわけ個性的なのがクルーザーレンジ。いわゆるアメリカン・スタイルのバイクですが、採用されるエンジンはトライアンフならではのパラレルツインエンジンと、3気筒エンジンです。特にロケット3に搭載されている3気筒エンジンは量産車で世界最大となる2300ccの排気量を誇り、その存在感は圧倒的というしかありません。スペック的にも高い性能を誇っていますが、トライアンフが大切にしているのではなく、誰にも似ない個性。クルーザーレンジにラインナップされるアメリカ、スピードマスター、そしてロケット3シリーズに至るまで、トライアンフのコンセプト「GO YOUR OWN WAY(自分だけの道を行け)」が徹底されています。デザイン、スペック、スタイルともに、唯一無二と呼ぶにふさわしいもの、それこそがクルーザーレンジなのです。

トライアンフの個性に迫る

伝統ある英国ブランド

伝統ある英国ブランド

トライアンフの魅力として外せない大切な要素として、長い歴史と伝統があります。途中で一度途絶えたとはいえ、創業100年以上の歴史を持つ2輪メーカーは世界中でも数えられるほどしかありません。現在もボンネビルなどに、黄金期の名車たちの名前やスタイル、雰囲気などが受け継がれています。歴史の深さを現行モデルで感じられるのはトライアンフの美点です。

我が道を行く個性的なルックス

我が道を行く個性的なルックス

他の何者とも似ていない個性は最大の特徴のひとつ。スピードトリプルをはじめとする先鋭的なデザインは、機能美だけに収まらない美しさを秘めています。事実、映画などで使用されることも多く、前出のスピードトリプルはハリウッド大作に登場して大きな話題を呼びました。伝統に頼るだけでなく新しいデザインを作り出せるのは、トライアンフの個性があってこそでしょう。

 

独自のキャラクターを持つエンジン

独自のキャラクターを持つエンジン

独創性を重視するトライアンフブランドを支えるもう一つの要素、それはエンジンです。現在のトライアンフは、直立したシリンダーを持つ伝統的なスタイルのパラレルツインエンジンと、3気筒エンジンという二つのラインナップを持っています。特に3気筒エンジンはパワーフィール、サウンドともに類を見ない個性的なキャラクターを持っており、トライアンフの独自性を際立たせています。

実力を裏付ける数々の実績

実力を裏付ける数々の実績

トライアンフの実力は、カタログ上の数値だけではありません。例えば、デイトナ675はヨーロッパのモーターサイクル専門誌が合同で行う「マスターバイク」と「スーパーテスト」という比較コンテストにおいて、2年連続でキング・オブ・スーパースポーツに輝いています。他のモデルもでも数々の賞を受賞しており、過去の栄光だけでなく今も新しい歴史を作り続けているのです。

トライアンフの楽しみ方

アーバンスポーツレンジの面白さは、やはりスポーツライディングを抜きにしては語れません。このスポーツ性がサーキット性能だけでなく、日常でも十分楽しめるように配慮されているのがトライアンフの美点です。

日常で使えるハイパフォーマンスを重視するトライアンフは、ツーリング向けのバイクとも言えます。アーバンスポーツ、クルーザーともに、旅に特化したモデルが設定されています。

個性的なモデルをさらに自分らしく仕上げる楽しみも、トライアンフには用意されています。メーカー純正のカスタムパーツが多数設定されているため、オーナーの好みに応じた仕様を追求することも可能です。

メーカー純正ウェアは他社でも用意されていますが、トライアンフではウェアも自社にてデザインしています。最高のウェアを追求すると共に、他と同じものを作らないという哲学を貫いているのです。

トライアンフと共に行く「自分だけの道」

他と同じ道を選ばない
真の個性を追求するメーカー

栄光と波乱に満ちた長い歴史を持つトライアンフですが、その栄誉ある過去にすがることなく、常に新しい道を模索しています。最も歴史有るメーカーにして、最も挑戦的なメーカーの一つと言えるでしょう。それを象徴するのが、トライアンフのコンセプトである「Go Your Own Way」という言葉。自分が信じる道に従い、他では真似のできない個性的なモデルをリリースし続けるトライアンフは、注目すべきメーカーと言えます。国産メーカーや他の海外メーカーのようなワークスチームによるレース参戦など、派手で大規模な活動こそ少ないものの、その実力はあなどれないレベル。実用性の高さも、決して国産モデルにひけをとるものではありません。他とは違う、本当の個性があるバイクを手に入れたいなら、トライアンフは有力な解答の一つ。自分だけのバイクライフを楽しむ相棒には、こんなメーカーこそふさわしいのではないでしょうか。

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