ホンダ VT400S

掲載日:2011年03月04日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/青木タカオ

ホンダ VT400Sの画像
HONDA VT400S

シンプルかつカジュアルにまとめた
Vツインエンジンのカジュアル・ロードスター

「カジュアル・ロードスター」を開発コンセプトに掲げ、2010年春に先行してリリースされたのがVT750S。それを追って同年11月に発売されたのが普通二輪免許向けのVT400Sです。エンジンはシャドウ400に搭載するVバンク角52度の水冷SOHC3バルブをベースに、シリンダーとクランクケースをマットブラックに塗装、ヘッドカバーにはクロームメッキが施されています。750Sでも感じさせる力強く鼓動感あふれる上質なエンジンフィーリングを引き継ぎ、32N・mの最大トルクを3500rpmで発生。ストリートで扱いやすく、高速巡航やスポーツライディングでもアグレシッブな走りが味わえます。

車体は750Sとほぼ共通で、念のためにスペック表を照らし合わせても、車体寸法とキャスターアングル、さらには変速比までも同一。エンジンの排気量分と考えればいいのか、車体重量は3kg軽くなっています。軽快感のあるスタイリングを決定づけるティアドロップ型のフューエルタンクをはじめ、フロント19/リア16インチのスポークホイール、右2本出しのテーパードマフラーなど、それぞれのパーツの質感を高めつつ、全体をシンプルかつカジュアルなイメージでまとめています。スリムなシート形状と相まってシート高も750mmと低く設定。小柄な方や女性にも安心して乗れるよう配慮がされたロードスターです。

中古車はまだまだ少なく、購入するなら新車をチョイスするのが現実的。ホンダの400ccは、ロードスタータイプのVT400S、クルーザータイプのシャドウクラシック<400>、シャドウカスタム<400>、ネイキッドタイプのCB400 SUPER FOUR、CB400 SUPER BOL D'OR の5機種をラインナップ。幅広いユーザーの嗜好に応えられるものとしています。

ホンダ VT400Sのここがポイント!
  • ● 流れるようなラインで構成されたシンプルなボディ
  • ● ブラックにまとめることで、逞しさを強調したVツイン
  • ● シート高750mmの足つき性の良さ

ホンダ VT400Sのライバルはこれだ!

  • ホンダ
    シャドウカスタム400

    過激なルックスからは想像もつかないほど、乗りやすくて扱いやすいシャドウカスタム400。最大トルクを3,500rpmで発生するため、あまりエンジンを回さなくても街中を力強く走れる。

  • ヤマハ
    ドラッグスター400

    リッタークラスに匹敵する堂々の“ロー&ロング”ボディには、クラス唯一の空冷Vツインを搭載。躍動感ある70度Vツインエンジンの鼓動は、優れた操縦安定性と心地良い乗り心地を調和する。

  • カワサキ
    W400

    持ち味は、型にはまらない、幾通りもの楽しみ方ができること。例えば、美しい造形を楽しみながら、軽快なフットワークで街を走ったり、ファッションを決めて走る姿を楽しんだり……。

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