ホンダ CBR650R

掲載日:2019年02月19日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

ホンダ CBR650Rの画像
HONDA CBR650R

カムプロフィールの変更で高回転域の出力を向上
軽快で上質な走りのフルカウルミドルスポーツ

CBR650Rは、扱いやすい車体サイズと直列4気筒らしいパワフルなエンジンが魅力のフルカウルロードスポーツバイクです。従来のCBR650Fをベースに、車体はフレーム剛性のバランスを見直すとともに軽量化とマスの集中を図りました。また足周りはフロントフォークを倒立タイプに変更したほか、軽くなった新デザインのアルミホイールも採用。これらの改善で運動性能が高まり、より軽快で上質なライディングフィールとなりました。

排気量648ccのエンジンは、カム形状の見直しで高回転型となりました。ピストンは頭部形状を変更し、点火プラグにはイリジウムプラグを使用しています。吸気系はエアクリーナー内部の構造を変更したほか、走行風圧を利用するツインラムエアダクトを採用。排気系はテールパイプを太くすることで効率をアップ。出力はピーク回転まで谷のないフィーリングとなり、スロットルは中開度域までのレスポンスが向上、最高出力は70kW(95ps)/12,000rpmとなりました。

そのほか、アシストスリッパークラッチやON/OFFの選択ができるHondaセレクタブルトルクコントロールも採用。マフラーはテールエンドを上に向けて排気音をライダーに届きやすくしています。ブレーキはフロントが310mm径のフローティングディスクとラジアルマウントキャリパー、リアは240mm径のシングルディスクとシングルポットキャリパーで、ABSは標準装備です。また、急ブレーキ時にハザードランプを高速点滅させるエマージェンシーストップシグナルを新たに装備しました。

スタイリングは、LEDデュアルヘッドライトを導入したフロントフェイスなどでCBRシリーズらしさを強調。タイトなカウリングは、高速走行時の快適性とワインディングでの軽快な運動性を両立したデザインです。ハンドル位置は従来モデルより下がり、トップブリッジ下でのクランプとなりました。

車体カラーは、グランプリレッドとマットバリスティックブラックメタリックの2種類。価格は消費税8%込みで、それぞれ106万9,200円(レッド)、103万6,800円(ブラック)となっています。

ホンダ CBR650Rのここがポイント!
  • ● スポーティーな前傾のライディングポジション
  • ● ツインラムエアダクトを採用した吸気系
  • ● 快適性と運動性能を両立させたフルカウル

ホンダ CBR650Rのライバルはこれだ!

  • ホンダ
    CB650R

    都市のライフスタイルを意識したネイキッドモデル。スチールのツインチューブフレームに648ccの水冷4気筒を搭載。最高出力70kW(95ps)、税8%込みで96万1,200円

  • カワサキ
    ニンジャZX-6R

    ワインディングとストリートに最適化したスーパースポーツモデル。パワーユニットは最高出力は93kW(126ps)の636cc4気筒。価格は132万8,400円(税8%込み)。

  • ヤマハ
    YZF-R6

    YZF-R1譲りの技術がサーキットを意識させる599cc並列4気筒搭載のスーパースポーツモデル。最高出力は87.1kW(118.4ps)、価格は156万6,000円(税8%込み)。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索