掲載日:2018年07月30日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/杉山 研二
1903年から長きに渡りモーターサイクルを作り続けているハスクバーナ。飛び抜けて知名度が高いわけではありませんが、古くからのオフロードファンにとっては馴染みのある名門ブランドです。そんなハスクバーナのラインナップに今年新たに加わったのが、シンプルでプログレッシブなライトウエイトスポーツのヴィットピレン401です。ちなみにヴィットピレンとはスウェーデン語で「白い矢」を意味します。このネーミングには、1955年に登場したハスクバーナのオフロードモデル、シルバーピレンに対するオマージュが込められています。
スタイリングは極めてアバンギャルドです。燃料タンクからサイドにかけてのシームレスなカバー、そして短く切り落とされたテール周りのデザインも、ユニークとしか言いようがありません。車体の骨格にはスチール製の軽量なトレリスフレームを採用。左右それぞれのハンドルバーはアルミ鍛造のトップブリッジに固定され、低く構えたカフェレーサー的なスタイリングです。また、43mm径の倒立フロントフォークとリアのモノショックはWP製を採用、フロントブレーキはラジアルマウントの4ピストンキャリパーを装備、スポークホイールにはブロンズアノダイズド処理が施されています。
エンジンは排気量373ccのコンパクトな水冷単気筒です。電子制御の燃料噴射やライドバイワイヤシステムを採用し、最高出力は32kW(43ps)/9,000rpm、最大トルクは37Nm/7,000rpmを発生。その低速回転域からのトルクと6段変速のギアボックスの組み合わせで、アーバンライディングにも最適なパワーユニットとなっています。車両重量は、コンパクトなエンジンとシンプルな車体構成により、燃料を除いた状態で148kgとかなり軽量です。車両価格は、消費税8%込みで77万7,000円となっています。