ヤマハ YZF-R1M(2018)

掲載日:2018年06月16日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

ヤマハ YZF-R1M(2018)の画像
※写真は保安部品を取り外した、純正オプション装着車です。
YAMAHA YZF-R1M(2018)

電子制御のオーリンズサスもアップデート
高級機能を投入したR1のハイスペックモデル

最高出力147.1kW(200ps)を誇るスーパースポーツのYZF-R1に、電子制御のオーリンズサスペンションやドライカーボンの外装など、レースを前提としたハイスペックパーツの数々を投入したのが、このYZF-R1Mです。998cc直列4気筒はボア・ストローク79.0×50.9mmというショートストロークの高回転型。クランクシャフトにはクランクピンの位相を90度ずつずらしたクロスプレーンタイプを採用し、リニアなコントロール性を発揮します。

車体には、前後、左右、上下の加速度に加え、ピッチ、ロール、ヨーの角速度を検出する6軸センサーのIMU(Inertial Measurement Unit 慣性測定装置)を搭載。そこから送られた信号をもとにECUがバンク角を検出し、またリアタイヤの横滑りを推定して、車体姿勢に合わせた制御を行います。トラクションコントロールやスライドコントロールはもちろん、そのほかにもリフトコントロールをはじめとする各制御で、IMUからの情報が活かされています。

走行状況に応じて前後ダンパーの伸・圧減衰力が統合的にコントロールされるオーリンズ製の電子制御サスペンションは、YZF-R1M最大級のセールスポイントですが、ここでもIMUを含む各センサーからの情報に基づいた制御が行われています。なお、2018年モデルでは、この電子制御サスペンションがアップデートされ、ブレーキ、コーナーリング、加速とそれぞれの状況でのセットアップが可能となりました。

ドライカーボン製の外装は、アッパーカウル、サイドカウル、フロントフェンダー部に採用。燃料タンクはヘアライン仕上げのアルミ地を見せたデザインです。そのほか、サーキット走行時のデータを記録できるGPSロガー機能も搭載。2018年モデルでは、クイックシフトが新しくなり、クラッチ操作なしでもシフトダウンが可能になりました。またそれに合わせてECUのマッピングも変更となり、リフトコントロールが洗練されています。車両価格は消費税8%込みで307万8,000円です。

ヤマハ YZF-R1M(2018)のここがポイント!
  • ● ドライカーボンを採用したフロントカウル
  • ● 走行データを記録可能なGPSロガー
  • ● オーリンズ製の電子制御サスペンション

ヤマハ YZF-R1M(2018)のライバルはこれだ!

  • カワサキ
    Ninja ZX-10RR

    エンジン各部の改良やレース向けのサスセッティングでZX-10Rのパフォーマンスをさらに洗練。クイックシフター、シングルシートも採用。価格は285万6,600円(税8%込み)。

  • ホンダ
    CBR1000RR SP

    スポーツ走行を視野に、オーリンズの電子制御サス、チタン製フューエルタンクなどを装備。車重195kg、最高出力141kW(192ps)。価格は249万4,800円(税8%込み)。

  • ヤマハ
    YZF-R1

    147.1kWのエンジンや車体骨格は基本的にYZF-R1Mと同じ。サスや外装などはに違いはあるが、それでも十分にハイスペックで、価格は226万8,000円(税8%込み)。※写真はオプション装着車

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