カワサキ Z650 ABS

掲載日:2017年05月26日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山研二

カワサキ Z650 ABSの画像
KAWASAKI Z650 ABS

新設計フレームに低中速重視の2気筒を搭載
軽量で扱いやすいミドルクラスネイキッド

軽量でスリムな新作フレームに、低中速トルク重視の649cc並列ツインエンジンを搭載したミドルネイキッドです。1976年に誕生した最初のZ650が、当時のフラッグシップモデルZ1よりも軽量コンパクトな車体で機敏な運動性能を発揮しましたが、そのコンセプトを受け継ぐのが、このニューZ650です。軽快なハンドリングと力強い加速、扱いやすいパワー特性が、ビギナーからベテランまで幅広いライダーの走りに応えます。

フレームは、カワサキ独自の解析技術で最適化することで単体重量をわずか15kgに。このトレリスフレームと、やはり新設計のスイングアームなどにより車両重量も187kgに抑えました。またワイドでフラットなバーハンドルの採用は、リラックスしたライディングポジションと操縦性の向上につながっています。790mmのシート高とスリムなシャーシの組み合わせも良好な足着き性に貢献。結果、気軽に乗れ、取り回しもしやすいバイクに仕上がっています。

エンジンは、作動角とオーバラップを減らしたカムシャフトの採用や吸気ポート形状の最適化などで、低中回転域を増強。スロットル操作に対してダイレクトに反応する出力特性となっています。また、オープンデッキシリンダーの採用によるエンジンの軽量化、セッティング改善による良好な燃費、アシスト&スリッパークラッチの採用による操作性の向上など、最新のモデルにふさわしい性能に仕上げられています。

外観デザインは、Z1000のコンセプトである「Sugomi」を継承しつつ、軽快でスポーティなイメージを演出。2個のポジションランプを内蔵したヘッドライトとコンパクトなフロントカウルは、可能な限り低く、車体に近い位置に配置。また、シャープなデザインのメーターカバーもアグレッシブなZスタイルを強調します。さらにテールランプはLEDの配列を「Z」の文字形にするなど、ディテールにもこだわりを込めています。

車体色はパールホワイトとメタリックブラックの2種類を用意、メーカー希望小売価格は税8%込みで78万6,240円です。

カワサキ Z650 ABS のここがポイント!
  • ● 軽快なハンドリングに貢献する新設計トレリスフレーム
  • ● 低中速域を増強した649ccのパラレルツインエンジン
  • ● スリムな車体とコンパクトに仕上げた外観パッケージ

カワサキ Z650 ABSのライバルはこれだ!

  • ヤマハ
    MT-07

    高張力鋼管のバックボーンフレームに688ccの水冷直列2気筒を搭載。軽快で素直なハンドリングと扱いやすい出力特性、独創的なスタイルなどが特徴。税8%込みで71万640円~。

  • ホンダ
    NC750S

    745ccの水冷並列2気筒を搭載するネイキッドモデル。エンジン上側のカバー内には、フルフェイスヘルメットも入る容量21Lのラゲッジスペースを用意。税8%込みで69万120円~。

  • スズキ
    SV650 ABS

    軽量でスリムなトラスパイプの車体に水冷Vツインを搭載。ブレーキはフロントが290mm径のダブルディスク、リアは240mm径のシングル。ABSも標準装備。税8%込みで73万8,720円。

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