掲載日:2017年03月09日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/杉山研二
モトグッツィがリリースするV9ローマーは、クラシックルックに仕立てられたミディアムクラスのクルーザーです。2015年のイタリアはミラノショーで、同じV9シリーズのボバーとともにお披露目されました。翌2016年には、まずV9ボバーが日本に導入されて好評となり、同時にV9ローマーを望む声も上がりました。そんな動きを受けて、いよいよV9ローマーも日本市場での展開が開始されました。受注開始は2017年1月から、そしてデリバリーはこの2月からとなっています。
高張力鋼管のダブルクレードルフレームに、縦置き搭載の空冷90度Vツイン、そしてシャフトドライブという、モトグッチらしい構成はもちろん健在です。エンジンはクランクケースこそV7シリーズと同仕様ですが、そのほかはほとんどがV9シリーズ用に新設計されています。排気量は853ccとなり、最高出力は40.44kW(55HP)/6,250rpm、最大トルクは62Nm/3,000rpmを発生。その豊かなトルクと良好なレスポンスによる加速フィーリングは、V9ローマーの大きな魅力となっています。
一方で、燃料を除く車両重量は199㎏と、このクラスとしては軽量な仕上がり。加えて、ABSやトラクションコントロールなど、最新のテクノロジーを惜しみなく投入することで安全性の充実も図られています。そのほか、スマートフォンなど外付けデバイスの充電に便利なUSBポートがステアリングヘッド下に設置されるなどユーティリティ面への配慮もなされています。
ちなみにV9ボバーとの大きな違いは、アップタイプのハンドルとフロント19インチのホイールが採用されていることです。ほかにもシートやリアフェンダーのデザイン、マフラーをはじめクロームパーツの数々、車体色など多岐に渡ります。用意された車体色はクラシックホワイト、サニーイエロー、ルビーレッドの3タイプ。車両価格は消費税8%込みで124万8000円です。