スズキ SV650 ABS

掲載日:2016年09月27日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山研二

スズキ SV650 ABSの画像
SUZUKI SV650 ABS

発進時のアイドルコントロール機構も装備
扱いやすいミドルネイキッドスポーツ

すでに海外向けに展開されている新型のSV650ABSですが、この8月からいよいよ国内向けにも発売となりました。このSV650ABSはトラス構造のパイプフレームに645ccの水冷90度Vツインを搭載したネイキッドのスポーツバイク。鼓動感のあるエンジンフィールや、スリムで軽量な車体が特徴ですが、それに加え「ローRPMアシスト」の採用などで扱いやすく仕上げられていることも大きな魅力です。

エンジン内のピストンは、スカート部にレジンコートを施すことによりフリクションを低減。点火プラグは1シリンダー当たり2本を用いて燃焼効率を向上。さらに、各スロットルボディに2枚のバタフライバルブを備えたフューエルインジェクションシステムを採用するなどし、低速から力強く、高回転までスムーズに伸びる出力特性に仕上げています。一方の燃費も、WMTCモードで26.6km/Lと良好な値をマークしています。

エンジン関連のもうひとつのトピック、ローRPMアシスト機構ですが、これはスロットルボディに内蔵するTI-ISC(スロットルボディ・インテグレーテッド・アイドル・スピード・コントロール)により、発進時や低速走行時の回転の落ち込みを緩和するもの。スムーズな発進の手助けとなるほか、例えば渋滞時の低速走行やUターンの際にも安心感が得られます。

足周りは正立のフロントフォークに、リンク式のリアモノショック、5本スポークのアルミキャストホイールとラジアルタイヤという組合せです。ブレーキはもちろんABS付き。車両の装備重量は196・と軽く、これも俊敏な加速と軽快なハンドリングに貢献しています。シートは前後一体式で、シートハイトは785mmと低めで足着き性も良好。また、エンジン始動時に、自動でセルモーターの作動時間を制御するイージースタートシステムも採用しています。

車体カラーは白、赤、黒の3色をラインナップ。メーカー希望小売価格は消費税8%込みで73万8,720円です。

スズキ SV650 ABSのここがポイント!
  • ● 軽量スリムでシートも低く扱いやすい車体
  • ● 不等間隔爆発の鼓動感も魅力のVツインエンジン
  • ● 発進時の回転落ち込みを防ぐローRPMアシスト

スズキ SV650 ABSのライバルはこれだ!

  • ヤマハ
    MT-07

    慣性トルクを取り除き、燃焼トルクを効率よく引き出すクロスプレーンコンセプトに基づいて開発した270度位相クランクの並列2気筒を搭載。気軽にスポーティな走りを楽しめる。

  • カワサキ
    EN6n

    ダブルパイプペリメターフレームに649ccの並列2気筒を搭載するネイキッドスポーツ。縦2灯式のヘッドライトやメーターバイザー、ストリートファイター的なスタイリングも特徴。

  • アプリリア
    シバー750ABS

    90Vツインエンジンにマルチマップのライド・バイ・ワイヤを採用。スポーツ、ツーリング、レインのいずれかのモードを選択し、制御マップを切り替えて走ることが出来る。

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