ヤマハ XJ6 ディバージョンF

掲載日:2015年02月25日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/淺倉 恵介

ヤマハ XJ6 ディバージョンFの画像
YAMAHA XJ6 Diversion F

防風性の高いフルカウルを装備した
アッパーミドル・ロードスポーツ

ミドルクラスの手軽さと、リッタークラスに迫る動力性能を併せ持つ、高い万能性で人気を集めている600ccクラス。同クラスの花形として注目を浴びているのはスーパースポーツモデルですが、レースでの使用まで視野に入れたスーパースポーツモデルは、日常使用で辛い場面も少なくありません。そこで要注目なのが、ストリートでの楽しさとユーティリティ、優れた快適を誇るヤマハの『XJ6ディバージョンF』です。

XJ6ディバージョンFに搭載されるエンジンは、一世代前の『YZF-R6』のエンジンをモディファイしたものですが、新設計と呼んで差し支えない改変が施されています。特に顕著なのがシリンダヘッド周辺。ポート形状をより細く絞り込み、吸排気バルブのオーバーラップ角とバルブリフト量を最適化。低中回転域のトルク特性とドライバビリティを大きく引き上げています。圧縮比は12.2:1とかなりの高圧縮で、全域での力強さを生み出しています。最高出力は77.5PSと、日本国内での使用条件ではベストとも考えられるパワーです。

フレームは高張力スチールパイプを使用したダイヤモンドタイプ。十分な剛性と、しなやかな乗り味を両立しています。横剛性をあえて弱めた設定で、フレームのしなりを引き出したスムーズなコーナリング性能も特徴のひとつです。フロントフォークのインナーチューブ径はφ41mm、スチール製のスイングアームとの組み合わせは、快適で安定した走行性能を実現しています。シート高は785mmと低く、足着き性も良好です。高いウインドプロテクションを誇るフルカウルは高速走行時の快適性はもとより、荒天時にもライダーを守ってくれます。

XJ6には、このディバージョンFのほか、ネイキッドモデルの『XJ6』、ハーフカウルを装備した『XJ6ディバージョン』の3タイプが用意されています。自分の好みのスタイルや使い方に合わせて選ぶことができるのは、ユーザーにとっては嬉しい限りです。また、それぞれのモデルでABSの有無が選択可能であることも見逃せません。

ヤマハ XJ6 ディバージョンFのここがポイント!
  • ● 快適なフルカウルを装備
  • ● コンパクトで取り回し性に優れた車体
  • ● 専用設計されたユーティリティの高いエンジン

ヤマハ XJ6 ディバージョンFのライバルはこれだ!

  • ホンダ
    CBR650F

    新開発の排気量648ccエンジンは、高回転の気持ち良さと低中回転域の豊かなトルクを両立。ストリート専用車として開発された、万人が楽しめるスポーツモデル。

  • スズキ
    GSR750

    GSX-R750由来のハイパワーエンジンを、ストリート向けにモディファイして搭載。余裕のパワーと、コンパクトな車体の組み合わせは、走りの楽しさを思う存分味わえる。

  • ヤマハ
    FZ6フェザーS2

    XJ6同様YZF-R6由来のエンジンを搭載するハイグレードなストリートスポーツ。フレームはヤマハ独自のCFアルミダイキャスト技術を駆使して作られたもの。

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