ヤマハ XJ6

掲載日:2015年01月30日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/山下 剛

ヤマハ XJ6の画像
YAMAHA XJ6

扱いやすい高性能をシンプルに
スタンダードにまとめたネイキッド

『XJ6』のルーツは、400cc空冷直列4気筒を搭載したツアラー『ディバージョン400』です。これを600ccとした海外仕様『XJ600S』は、主にヨーロッパで好評を重ねてロングセラーとなり、カウルを持たないネイキッド『XJ600N』が登場しました。エンジンが水冷化された2009年に車名は『XJ6ディバージョン』となり、ネイキッドモデル『XJ6N』が登場。現在ではネイキッドを示す“N”が無くなり、車名は『XJ6』となっています。

搭載されるエンジンは4ストローク水冷直列4気筒 DOHC 4バルブで、78psを発生。FZ6をベースとしたものながらもシリンダーヘッド、シリンダー、ピストン、クラッチ、エキゾーストシステムなどほぼすべてに新設計パーツが採用され、XJ6専用といって差し支えない独自のエンジンとなっています。これにより、低~中回転域で扱いやすいトルク特性となり、耐久性も向上されています。

フレームは高張力鋼管を使ったスチール製ダイヤモンドフレームで、エンジンを強度メンバーの一部とすることで高い剛性を実現しながらも、横剛性のバランスを相対的に低くすることで、スチールのしなやかさを活かした設計。スチール製角断面スイングアーム、160サイズのリアタイヤも、しなやかなハンドリングに貢献しています。

装備重量は205kgと軽量で、シート高は785mm。ハンドルポジションを調節できる機構も備えており、ビギナーからベテランまで、気軽に乗れる作りとなっています。600ccクラスのモデルの多くが排気量をアップしている今、扱いやすい600cc4気筒ネイキッドは貴重な存在でもあります。

高性能をシンプルにまとめ、スタンダードに仕上げたスポーツネイキッドは、通学や通勤、買い物といった日々の街乗りからロングツーリングまで、どんなシチュエーションでも気軽に乗り回せるフレンドリーさを持ち合わせた1台です。また、ABS装着モデルも併売されています。

ヤマハ XJ6のここがポイント!
  • ● 低~中回転域でのトルク特性に優れる扱いやすいエンジン
  • ● 取り回しやすく小回りも効くコンパクトで軽量な車体
  • ● シンプルで飽きのこないデザイン

ヤマハ XJ6のライバルはこれだ!

  • カワサキ
    ER-6n

    カワサキのミドルネイキッド『ER-5n』から進化したロングセラーモデル。水冷直列2気筒エンジンは180度クランクを採用し、高回転までスムーズに吹け上がる。

  • トライアンフ
    ストリートトリプル85 ABS

    水冷直列3気筒エンジンを搭載するスポーツネイキッド。キレのあるエンジンとハンドリングで、キビキビとした走りが特徴。ビギナーからベテランまで納得の性能を持つ。

  • KTM
    690デューク

    低回転から高回転域まで、扱いやすく豊かなトルクを発生する水冷単気筒エンジンを搭載。スタイルも含めKTMらしいファン性と、ビギナーにも扱いやすい特性を持つ。

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