アプリリア シバー750

掲載日:2012年10月03日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/淺倉 恵介

アプリリア シバー750の画像
aprilia SHIVER750

ライド・バイ・ワイアをはじめとする最新技術を投入した
スポーツ性の高いVツインミドルネイキッド

シバー 750 は、排気量 749.9cc の水冷4ストロークVツインエンジンを搭載したアプリリアのネイキッドスポーツです。イタリア車ならではのエキゾチックなデザインに、高い走行性能を秘めたスポーツ性の高いモデルです。90度のVバンクを持つエンジンは、1シリンダー当り4バルブを持つDOHC。動弁系の駆動にはギアとチェーンを併用するという独特の構造を採用するなど、数多くの最新技術が投入されています。その中でも最も特徴的なのが、“ライド・バイ・ワイア” と呼ばれるスロットル制御システムです。これはライダーのスロットル操作をトリガーに、コンピュータが最適なスロットル開度を判断。インジェクションのスロットルバルブを自動操作するもので、走行条件に合わせた最適な出力特性を実現しています。スロットルの自動制御システム自体は他メーカーのマシンにも採用例がありますが、スロットルオン時のみ制御を行うものが一般的です。シバー 750 では、スロットルオフ時にも制御を行うことでトラクションの最適化とバックトルクのコントロールまでも実現しています。このスロットルのオン/オフ両方をコントロールするシステムは、市販車としてはシバー 750 が初めて搭載した技術です。また出力マップは、スポーツラン向けのフルパワーモードである 『Sport』 モード、日常使用やツーリングなどスムーズなパワー特性を持たせた 『Touring』 モード、ウェット時などの路面状況が悪い時でもグリップを確保する 『Rain』 モードの3種類が用意されており、使用状況やライダーの好みに合わせた出力特性が選択可能です。

フレームはトレリス構造のスチールパイプ製のメインフレームと、アルミ製のサイドプレートで構成されるモジュール式フレームです。軽量で高剛性なだけでなく、デザインもユニークで視覚的効果も高いフレームです。車体重量は半乾燥で 199kg 、軽量で高剛性なフレームが高い運動性を実現しています。リアサスペンションは、トレリス構造を持たせたアルミ製スイングアームを、ショックユニットをリンンクレスでマウントしており、ショックユニットは車体右側にオフセットされています。これにより、エキゾーストパイプのレイアウトに自由度ができ、またショックユニットが剥き出しになることでアピアランスも高くなっています。現行モデルでは、先代モデルと比べてシート高が 10mm 下げられ、シート幅も 50mm ほど狭められているので足着き性が良くなり、使い勝手が向上していることも見逃せません。

アプリリア シバー750のここがポイント!
  • ● 最高出力95PS最大トルク8.25kgを誇るハイパワーなエンジン
  • ● スロットルを電子的に制御するライド・バイ・ワイアを搭載
  • ● 走りのシチュエーションに合わせて3種類の出力マップが選択可能

アプリリア シバー750のライバルはこれだ!

  • ドゥカティ
    ストリートファイター848

    ドゥカティのネイキッドには人気車種のモンスターシリーズが存在するが、よりスポーティなキャラクターという位置づけで、スーパーバイク系マシンをベースに開発された過激なマシン。

  • BMW
    F800R

    排気量798ccの並列2気筒エンジンを搭載する、BMWミドルクラスラインナップの主力機種。扱いやすい車格と必要十分なパワーを持つエンジンのバランスが良好な万能選手。

  • KTM
    990スーパーデュークR

    KTMのネイキッドバイクのフラッグシップ。独自の鋼管トレリスパイプフレームに搭載される排気量999ccの狭角75度Vツインエンジンは125PSの高出力を発揮。

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