ホンダ VFR

掲載日:2009年10月07日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

ホンダ VFRの画像
HONDA VFR

時代をリードしたドラッグスタイル
今もって古くならない個性派アメリカン

日本国内より海外での人気が目立つカテゴリの一つに、“スポーツツアラー”があります。バイクに荷物を満載し、パートナーとタンデムで一日に数百kmを駆け抜けるといったハードなツーリングにも耐えうるマシンの中でも、人気車種として確固たる地位を確保しているモデル、それが「VFR」です。このモデルの歴史は長く、先祖となるのは1986年に発売されたVFR750F。新設計の水冷V型4気筒DOHCエンジンを当時最新のアルミツインチューブフレームに搭載。幅広いシチュエーションにおいて高いパフォーマンスを発揮し、世界中のベテランライダーより絶賛されました。この後VFR750Fは時代にあわせた最新技術を織り込みながら進化を続けていくのですが、1998年に市場の要求にあわせてフルモデルチェンジ。VFR750F時代はレーシングマシンと共通のコンポーネンツとなっていましたが、これを境に排気量を781ccに拡大し、純然たるスポーツツアラーへと生まれ変わりました。

新しいVFRは、高いスポーツ性と快適なツーリング性能を併せ持ちつつ、レースで培われた最新の技術を投入。時期を同じくして強化された環境基準をクリアしながらも、ピボットレス構造のアルミフレームやサイドマウントラジエターを採用。当時の技術の見本市とも言えるマシンで、ハイスペックなツアラーとして国内外で大きな人気を博しました。そして2002年、再度フルモデルチェンジを敢行し、バルブ休止機構を備えた「V4 VTEC」エンジンを搭載したほか、各種装備もパッセンジャーとのタンデムやパニアケースによる荷物積載などに適した仕様へと変更。また、最新触媒による世界最高の環境水準や、エンジン内部構造の見直しによる静粛化などホンダの最新技術が惜しみなく投入されました。残念ながら国内の販売は終了していますが、海外では引き続き人気マシンとしてラインナップが続いており、ツーリングモデルのベンチマーク的存在にもなっています。国内外のユーザーによって磨き上げられた、ホンダならではのハイテク・ツーリングマシン「VFR」。ロングツーリングをたしなむライダーなら、是非一度触れてみて損は無いモデルです。

年式で見る ホンダ VFR

ホンダ VFRの画像

1998年モデル

781ccの水冷V型4気筒DOHC16バルブエンジンを、ピボットレス構造のアルミツインスパーフレームに搭載。前後ブレーキ連動システムやサイドラジエターをはじめ、当時のホンダ最新技術が惜しみなく投入されている。また、発売翌年から強化される排気ガス規制の強化に対応するため、先行して二次空気導入による排ガス浄化装置を採用した。

  • ● 排気量を拡大した新設計の水冷V型4気筒DOHC16バルブエンジンを搭載
  • ● 軽量・コンパクトなピボットレス構造のアルミツインスパーフレーム
  • ● CBR1100XXに続き、前後連動のブレーキシステムを採用

ホンダ VFRの画像

2002年モデル

エクステリアをよりアグレッシブなスタイルに変えるとともに、バルブ休止機構を備えるV4 VTECエンジンを採用。また、D-CBSもより高性能なものに進化したほか、エンジンや駆動系の静粛性を高める機構やパーツも投入されている。また、新型触媒を採用し世界最高の環境基準も達成。盗難防止対策のイモビライザーもこのモデルから導入された。

  • ● ヨーロッパ市場の要求をくみ上げたシャープなスタイルに変身
  • ● エンジンはバルブ休止機構を備えた「V4 VTEC」エンジンを搭載
  • ● 静粛性や環境性能など、走行パフォーマンス以外の性能にも注力

ホンダ VFRの画像

2006年モデル

国内では最終仕様となるのが2006年モデル。この年からABS装着車が設定されたほか、リアサスペンションにプリロードアジャスターが装着された。カラーラインナップには高級感のあるブラックが追加。また、特別仕様車としてシングルシートカウルが付属したトリコロールカラーも発売された。国内は2007年にカタログ落ちしたが、海外では継続販売。

  • ● 2006年に発売された仕様が日本市場向け最終モデルとなる
  • ● ABS付モデルは2006~2007年まで国内仕様としてラインナップ
  • ● 海外では人気モデル。「INTERCEPTER」という車名で継続販売中

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索