ライダーズカフェで過ごすヤマハXSR700との時間
掲載日/2018年12月05日
取材協力/ヤマハ発動機販売株式会社
取材/後藤 武
撮影/高柳 健
文/野村和也
構成/バイクブロス・マガジンズ
XSR700で来たけど、そこまでガッツリ走りたいわけじゃない。かといってそこいらのチェーン店も……。そんな時こそ、バイク乗りにうってつけのスポット、ライダーズカフェへ行きたい。

クラシックな雰囲気のカフェで
XSR700を傍らにコーヒーブレイク

少し早めのツーリング帰りやバイクで行った打ち合わせの帰りなど、なんとなくこのまま帰っちゃうのも勿体無いなぁ……なんて思ってしまう。

「折角だから遠回りして帰ろうか!」いや疲れてるし、そんなに走りたいってワケじゃないんだよなぁ……。「お腹減ってる?ラーメン行く?」いやラーメン屋だとゆっくり休めないしなぁ……。「駅前のカフェ行く?」いやいや、駅前なんてバイク停められないし、かと言ってチェーン店じゃ味気ないよなぁ……。

とまぁ、こんな具合で自問自答して考える非常に面倒臭いタイプなのである。そんな時の答えのひとつとして紹介するのがライダーズカフェだ。

到着したらすぐにホットコーヒーを注文。バイクで冷えた体って、コーヒーをもう一段階美味しくする魔法だと思う。少し熱いくらいのマグカップも、湯気で頬が少し湿った感覚も、一口飲んだ時にじんわり内側から温まる体も、バイクで冷えたからこそなのだ。マニアックだけど、マグを口に近づけた時に香るグローブの匂いも“バイク乗り”ならでは。今日はもう少しだけここでバイク遊びを満喫してから帰ろうと思う。

ヤマハXSR700。小洒落たカフェだってもちろん似合う。ジェントルな見た目と裏腹にちょっぴりやんちゃな乗り味が最高すぎる。パワーも十二分な上タンデムシートも大きめなので、このバイクなら女の子を後ろに乗せて走りに行っても優雅にエスコート出来るだろう。

外からバイクを眺めながら飲むコーヒーはうまい。バイザーを外したオフヘルメットにゴーグルを合わせたスタイルは、ネオ・クラシックの“ネオ”な部分にマッチする。

今回お邪魔したのは、阿佐ヶ谷にある『アンティークスカフェ(ANTIQUES CAFE)』。新宿から4号線を西へ真っ直ぐ進んで、南阿佐ケ谷駅を横目に右折427号線に入る。阿佐ヶ谷駅を越えて直進、「阿佐谷北」の交差点を左折したらすぐ右手にお店があるので、大体新宿から空いていれば15~20分くらい。

ACE CAFE LONDONを思わせるような小洒落た雰囲気が居心地の良いカフェ。タンクやマフラー、フェアリングなどバイクのパーツが店内に散りばめられていて、男子なら思わずキョロキョロ見渡しちゃう。