「ステップを交換したいというユーザーさんから、“どのステップがいいですか?”と聞かれたら、迷わずウッドストックのライディングステップを薦めますね」

そう語るのは、埼玉は東松山のバイクショップRSイトウの代表を務める伊藤一成さん。ここで“オッ!?”と思った人は、かなりのレース通。そう、RSイトウは国内のバイクレースの最高峰、全日本ロードレース選手権のトップコンテンダー。

全日本に参戦開始して以来20年、一貫してカワサキのマシンでレースを戦い続け、数々の栄冠を獲得。もっとも激戦といわれるST600クラスで、2013・2014年の２年連続でチームポイントランキングのチャンピオンに輝いている名門だ。カワサキの国内におけるワークスチーム、チーム・グリーンのライダーである渡辺一樹選手も、かつてRSイトウから全日本J-GP2クラスにエントリー。チャンピオンの座を得て、チーム・グリーン入りを果たしている。その一方で、街のバイク屋さんとして、新車・中古車の販売やメンテナンス、カスタムバイク製作なども手がけているのだ。

そのRSイトウが、絶大な信頼を置くのがウッドストック製のパーツ達。レースの実戦を戦うRSイトウのマシンには、ライディングステップをはじめ様々なウッドストック製のパーツが装着されている。何故、ウッドストックのパーツを使い続けるのかを、伊藤さんに訊ねてみた。

「ステップに関しては、まず動きの良さですね。シフト操作も、ブレーキ操作もフィーリングが抜群にいい。全日本レベルのレースになると、一瞬の操作ミスが致命的なロスを生み出してしまう。その点、ウッドストックのステップは素晴らしいですよ。操作感が自然なので、確実で正確なライディングができる」

ウッドストックのライディングステップは、ペダルの可動部など要所にベアリングを装備。スムーズな操作感を実現し、ライダーにストレスを与えないのだ。

「ウチは、オリジナルフレームを使用するJ-GP2クラスにも参戦しています。オリジナルフレームというものは自由に設計できる分、パーツの位置決めは自分達で行わなければいけません。ステップ位置もゼロから設定していくので、どうしても微調整が必要になります。ウッドストックは、そういった細かい作業にも対応してくれるから有り難いですね。J-GP2マシンのパーツはワンオフのフルオーダー品ですが、カスタム用の市販ステップでも、対応の良さという点では変わりません。例えば、転んで破損させた場合、リペアパーツが即座に送られてきますから、すぐに修理できる。それも、ボルト１本、ワッシャー１枚というレベルで対応してくれますからね」

一般ユーザー向けのカスタムパーツとしても、ウッドストックの評価は高い。

「ブラックとかシャンパンゴールドとか、カラーの選択がシックでいいですよね。デザインも、機能美を感じさせます。半組み立て状態というか、基本的にステップの形になって販売されているのもポイントですね。ユーザーさんがご自分で取付けるのなら、断然作業が簡単に済むでしょう。我々、プロが取付ける場合でも、ラクで助かるんですよ(笑)」

右上の写真はカワサキZX-14R用ライディングステップ。キットの内容はこれですべてで、ノーマルステップと交換するだけで使用できる。見ての通り、ステップが組み立てられた状態で出荷されるので、取り付け作業もかなり簡単だ。もちろんリヤブレーキのマスターシリンダーの取り付けなどの作業は必要だが、ステップを交換するなら当たり前のこと。ペダル位置の調整は、ライダーの好みに合わせたセッティングの範疇だ。

伊藤さんは、最後にこう結んだ。

「レース用のワンオフパーツについては、こちらがオーダーを出すこともありますが、こちらの意図を汲んだ思い通りのパーツが仕上ってきます。これは技術が高く、ノウハウの蓄積がなければ出来ないことです。ストリート用のカスタムパーツについても、本当に隅々まで考えられた設計で、クオリティも過剰品質というべきレベル。ウッドストックのライディングステップなら、自信を持ってユーザーさんに薦められますね」

レースのプロフェッショナルが認めた高性能と高品質。それが、ウッドストックのライディングステップなのだ。