ロードレースの最高峰であるモトGP。それに参戦しているワークスマシンにもパーツを供給しているのがTTS(ツルノテクニカルサービス)だ。マシニングによる削り出しをメインとしたメーカーであり、その技術力の高さによって高い信頼性を得ている。
そんなTTSが新たに中型車両向けにリリースを開始したのが、ホンダ CBR250R 用のステップとハンドルだ。アジア選手権を含めたワンメイクレースへ参戦するライダーに焦点を当てて開発がなされている。それらは、いわゆるポジションパーツであり、それが決まればマシンのポテンシャルを引き出しやすくなり、その存在価値は極めて高いと言える。
念頭に置いているのはレースフィールドだが、“それ専用” というわけではなく、ストリートで用いても全く差し支えない設計(リターンスプリング、ブレーキランプ使用可能)で、ライディングポジションのアジャストといった機能性は当然ながら、ビレット(削り出し)によるルックスの向上も大きなポイントとなる。
ステップはライディングスタイルや予算に合わせて13種類から選べるワイドバリエーションが特色。ハンドルは2ピース構造になっており、オフセットホルダーを変更することで垂れ角の調整も可能(ただしカウルとの干渉には注意が必要)。
今後はマフラーのリリースも予定されており、そのほか中型バイクやビッグバイク用のパーツ類の開発も考えられている。
この車両に装着されているステップは、レーシングステップキット Type2 Etype だ。ステップ位置が6ヶ所に変更可能なマルチポジションタイプ。ペダルは可倒式。 | ネオスタンダードクラスやワンメイクレースへ参戦するライダーに向けて、現在開発中のレース専用マフラー(画像はプロトタイプ)。 | レーシングステップキットと合せてレーシングポジションを構成する重要な役割を担うのがこのレーシングハンドルキット。オフセットホルダーを変更することにより垂れ角の変更が可能。 |
レーシングステップキット
CBR250R Type2 E-Type
¥52,500
40mmバック40mm/50mmアップ、50mmバック40/50/60/70mmアップの6ポジションが選べるマルチポジションタイプに耐久仕様削り出し可倒式ペダルのセットしたモデル。
レーシングステップキット
CBR250R Type2 S-Type
¥45,000
40mmバック40mm/50mmアップ、50mmバック40/50/60/70mmアップの6ポジションが選べるマルチポジションタイプに削り出しレーシングペダルをセットしたスタンダードモデル。2011年もて耐ネオスタンダードクラス優勝モデル。
レーシングステップキット
CBR250R Type2 G-Type
¥34,000
40mmバック40mm/50mmアップ、50mmバック40/50/60/70mmアップの6ポジションが選べるマルチポジションタイプに純製ペダルを使用することによっと低コストを実現したモデル。
レーシングステップキット
CBR250R Type1 E-Type
¥45,500
街乗りやツーリングに適したバック移動量無し25mmアップの1ポジションステップキットに耐久仕様削り出し可倒式ペダルのセットしたモデル。ABS仕様車にも装着可能。別売のポジションキットを使用することにより6ポジションType2に変更できる。
レーシングステップキット
CBR250R Type1 S-Type
¥38,000
街乗りやツーリングに適したバック移動量無し25mmアップの1ポジションステップキットに削り出しレーシングペダルをセットしたモデル。ABS仕様車にも装着可能。別売のポジションキットを使用することにより6ポジションType2に変更できる。
レーシングステップキット
CBR250R Type1 G-Type
¥27,000
街乗りやツーリングに適したバック移動量無し25mmアップの1ポジションステップキットに純製ペダルを使用することにより低コストを実現したモデル。ABS仕様車にも装着可能。別売のポジションキットを使用することにより6ポジションType2に変更できる。
レーシングステップキット
CBR250R TypeR 50-50
S-Type
¥35,000
50mmバック50mmアップの1ポジションタイプのステップキット。低コスト化のためシンプルにライディングに必要な剛性を追求。50mmバック70アップの50-70もあり。
レーシングステップキット
CBR250R TypeR 50-50
G-Type
¥22,500
50mmバック50mmアップの1ポジションタイプのステップキット。低コスト化のためシンプルにライディングに必要な剛性を追求、さらに純製ペダルを流用することにより究極の低コストを実現。50mmバック70アップの50-70もあり。
レーシングポジションキット
CBR250R
STDステップ用
¥8,000
純製ステップキットを40mmバック40mm/50mmアップ、50mmバック40/50/60/70mmアップの6ポジションに変更するポジションキット。
レーシングハンドルキット
CBR250R
7.5度
¥24,500
ハンドルホルダー/オフセットホルダーの2ピース構造のレーシングハンドルキット。最適なレーシングポジションがとれるように設定。オフセットホルダーを変更することにより垂れ角を変更することも可能。
マシニング加工をメインとするメーカーとして、2012年で創業から20年を迎えるのTTS(ツルノテクニカルサービス)。代表の鶴野氏が、自ら出場するレースのためパーツを製作したのが評判を呼び他のライダー達に広がり、今ではミニバイクの世界のシェアの大半を占めるようになった。
創業から現在に至るまで、技術的な研鑽は常に続けられ、自社ブランドのみならず、各パーツメーカー製品のOEM生産や、モトGPのマシンに装着されるパーツの製作まで担っている。
工場内には製作の要となるマシニングセンターが5台導入されており、設計から試作、テスト、量産に至るまで、一連のプロセスを自社内で行なっている。
TTSのロゴと共に製品に刻まれている「SUZUKA QUALITY」は、その名の通り日本のモータースポーツのメッカである「鈴鹿」に由来している。サーキットから得られたノウハウを製品にフィードバックすると共に、高い品質と信頼性を表している。
住所/三重県鈴鹿市住吉町字宮西8299
電話/059-375-0955
マシニングによる削り出しパーツの製作をメインとしている。設計から試作、テスト、量産までを一貫して行ない、自社製品のほかパーツメーカーのOEM生産やモトGPのマシンに使われるパーツも手掛ける。その技術力の高さは国内屈指を誇る。