SUPER ZOIL ECO for 4cycle
(4サイクルエンジン用)

4サイクル用の新しいスーパーゾイルは 200mlボトルで6800円。このサイズでエンジンオイル4リットルまで使える。320mlは9800円でオイル量7リットルまで対応。450mlは1万2800円でオイル量9リットルまで使える。添加配合量が半分になったので、同量ボトルでより多くのエンジンオイルに対応できる。


取材協力/
パパコーポレーション(03-3589-8000)
記事提供/モトメンテナンス No.100
2012年4月16日発売より
文/田口勝己、栗田 晃
写真/MOTO MAINTENANCE 編集部
掲載日/2012年7月4日


旧車のドレンプラグは現代バイクのドレンプラグと違って大型サイズのときがある。このバイクもネジ径が大きかった。オイル漏れや滲みを嫌ってオーバートルクにならないように要注意。抜き取ったオイルが驚くほど真っ黒だったのは、不動期間中に汚れがエンジン内部に沈殿していたからだろう。

絶版旧車に限らず、水分の混入によって性能低下してしまうのが、エンジンオイルである。しばらく走らせていなかったバイクは、無条件でオイル交換を実施しておきたい。そんなオイル交換時に併用したいのが、高性能なエンジンオイル添加剤「スーパーゾイル」だ。

久し振りに走らせるエンジンだからこそ手厚いケアを !!
高性能添加剤がメカノイズを減少させてくれる

久し振りにエンジン始動し暖機運転していたら、マフラーから白煙が吹き出ているかの如く「水蒸気」が噴出している光景を見たことがあるサンメカは多いと思う。また、オイルレベル窓にはオイルが乳化したクリーム状のヌトヌトが付着……。エンジンオイル内には、想像以上に水分が混入しやすく、その水分がオイル性能を低下させているのである。

 

エンジン始動時には、完全に温めて水分を出し切ることが重要だ。乗らなくても時々エンジン始動し、フィーリング確認しているマシンオーナーがいるが、これはオイル性能を低下させるばかりか排気ガスの中に含まれる水分がマフラー内部に溜まり、腐食の原因になるケースが多い。絶版旧車は補修部品が入手困難なので、中途半端なエンジン始動は要注意である。暖機中にマフラー下のドレン穴から「サビ色の水が……」といったケースもあるが、そんなときはしっかりエンジンを暖め、マフラー内部に溜まった水分を吹き飛ばそう。

 

今回のエンジンオイルは、レベルゲージで確認した時は至極クリアだった。ところが、エンジン暖機後に抜き取ったオイルは真っ黒に……。不動期間中にオイルの汚れがクランクケースの底に沈殿し、上澄みができていたのだろう。

 

今回のオイル交換時にはニュータイプのスーパーゾイルを添加した。生まれ変わり、さらなる高性能を得たスーパーゾイルは、従来製品比較で半分の添加配合量5%でも、あの「ゾイル効果」を得られるようになった。しばらくエンジン始動していなかったバイクでは、特に効果的な商品だ。長期間不動状況が続き、エンジン内部にオイルスラッジが沈殿堆積しているような場合は、同商品ラインナップに「フラッシングゾイル」があるので、エンジンパーツのケアを進めながらクランクケース内部の汚れをクリーニングするのも良いだろう。

 

オイル交換後にエンジン始動すると、以前は角が立っていたようなメカノイズだったが、アイドリングが進むにつれて角が取れ、ややまろやかな金属音へと変化した。しかし、通常レベル以上のメカノイズであることに変わりは無いので、末永く乗りたいのなら早めにオーバーホールした方が良いだろう。そして、オーバーホール後にもスーパーゾイルを積極的に利用し、大切な愛車のエンジンケアを徹底したいものである。

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  • オイルポンプから吸い上げられたエンジンオイルは、メインギャラリーを通過してエンジン各部へ圧送されていく。クラッチカバーの下に大きいプラグがあったので緩めてみると、そこにはオイルをろ過するネットストレーナーがあった。このストレーナーが大きなゴミをキャッチする。

  • 同じホンダ製4ミニエンジンの場合は、縦型でも横型でも、クラッチカバーを外した際にオイルパス通路部分に真鍮ネットのストレーナーが組み込まれているが、250ccのこのエンジンでは外部からストレーナーが締め付けられているので、洗浄作業を容易に行なうことができる。

  • マグネットを仕込むことで鉄粉をさらに除去できそうだ。スペース的にも余裕がある !?

  • マシンオーナーのリクエストもあり、10W-40の鉱物性エンジンオイルを注入した。注入量は約1.6リットル。新しいスーパーゾイルは5%の添加配合なので80cc使った。オイル注入後には必ずエンジン始動し、1分程度のアイドリング後にエンジン停止し、レベルゲージでオイル量を確認しよう。

  • 点火時期を正しく調整し、ポイントをメンテナンスした結果、エンジンの始動性は良い部類に入ると思うが、いくらキャブ調整してもアイドリングが安定しない。プラグを見ると真っ黒にススけているので、もしかすると以前のキャブ洗浄で詰まったスロージェットを拡大されている可能性も考えられる……