スペシャルパーツ忠男

元モトクロス全日本チャンピオン鈴木忠男氏が率いる、老舗のバイクパーツメーカー。主力商品であるマフラー以外にも、様々な高性能パーツをラインナップ。SP忠男のアイコンである目玉のマークは、今も昔もライダーにとって憧れの存在だ。

SHOP DATA

■住所/東京都台東区北上野1-7-5
■電話/03-3845-2010
■営業時間/11:00~19:00
■定休日/毎週水曜日、毎月第3火曜日

 

スペシャルパーツ忠男
大泉 善稔

SP忠男のマフラー開発責任者。スペックやデータにこだわらず、乗り手の感性に訴えかけるマフラー造りをモットーとしており、開発時に目指しているのは「クラッチを繋いだ瞬間、笑みがこぼれるマフラー」。SP忠男製の全てのマフラーには、必ず大泉氏の思想が反映されている。

POWER BOXは、通常マフラー本体とは独立した膨張室を持つが、Ninja1000では左右のサイレンサーを連結し、それぞれのサイレンサーを膨張室として利用するダブルパワーボックス構造を採用。


フルチタン化することで1kgを下回る超軽量を実現

マフラーに膨張室を設けることで、軽さとコンパクトさ、そして痛快な走りを実現している新世代のマフラー、それがSP忠男の『POWER BOX』だ。豊富なラインナップを誇るPOWER BOXの中でも、人気の高いモデルのひとつが、カワサキのスポーツネイキッドであるNinja1000用。ノーマルマフラーと同様の2本出しサイレンサーを採用しながら、1.6kg という軽さを実現している。そのNinja1000用POWER BOXに、チタン素材を採用した『Ninja1000 POWER BOX Titan』がモデルに追加された。

 

チタンの比重は、鉄と比較して57%と非常に軽い。そのため、Ninja1000 POWER BOX Titanの重量は、総重量でわずか930gという超軽量を達成した。さらに、チタンは耐熱性が高く錆にも強いため、マフラーの素材としては最適とも言われている。POWER BOX Titanの登場で、Ninja1000のカスタマイズは、ますます楽しくなったというわけだ。

  • Ninja1000 POWER BOX Titanと、ノーマルマフラーの重量を同条件で計測。Ninja1000 POWER BOX Titanが930gなのに対し、ノーマルマフラーは約7.5kg。その差は約6.5kgもある。装着するだけで大幅な軽量化を実現するのだ。

     

    保安基準で定められた排気音量は94db以下、実際に計測したところ93dbを下回る数値を記録した。これは近接排気騒音を計測しているところで、他に定常走行騒音、加速走行騒音の3種類が規定されているが、Ninja1000 POWER BOXはそれら全てをクリアしている。

     

    取材スタッフがNinja1000 POWER BOX Titan装着車をインプレッション。試乗はストリートのみ。日常使用域を重視した特性を狙ったマフラーとのことだが、その威力を充分に味わうことができた。とは言え、ピークパワーも向上しているので、機会があれば極限性能も試してみたいと感じさせられた。

    ノーマルマフラー比6.5kgの軽量化を達成

    2本のサイレンサーを合計しても1kgを下回る軽さ。これは一般的なサイレンサー1本分の重量よりも軽い。単純にフルチタン化したとしても実現できる数値ではない。ではなぜ、Ninja1000 POWER BOX Titanはこれほどまで軽いのか? その秘密は、サイレンサーに消音材を使用していないことだ。通常、アフターマフラーのサイレンサーには消音のためグラスウールやスチールウールといった素材がギッシリと詰め込まれており、それがかなりの重量物となっている。Ninja1000 POWER BOX Titanは消音材を一切用いず、POWER BOX構造のみで音を小さくしているので、これだけの軽さを実現しているのだ。

     

    小型・軽量なサイレンサーでもしっかり消音

    一般的に、排気音を小さくするためにはサイレンサーにある程度の容量が必要とされている。また、排気量の増大と比例して、求められるサイレンサー容量は大きくなる。ビッグバイクのノーマルマフラーに巨大なサイレンサーが装備されているのはそのためだ。ところが、Ninja1000 POWER BOX Titanのサイレンサーは並外れて小さい。一見すると「これで公道走行が可能な音量なのか?」と疑いたくなってしまうが、心配は無用。保安基準適合品で、JMCA認定品だから車検時も安心。グラスウールなどの消音材を使用していないため、経年劣化による性能低下の影響もほとんどないだろう。

     

    リニアで鋭いレスポンスが走りの楽しさを引き上げる

    今回は、実際にNinja1000 POWER BOX Titan装着車を試乗することができた。まず感じたのが引き起こしの軽さ。マシンに跨がり、バイクを起こす時の力が明らかに少なくてすむ。エンジンを始動させて最初に感じるのが、低く太く変わった排気音。音量はさほど大きくなってはいないが、音質が変わったおかげでビッグバイクらしい迫力が増している。走り出すと、スロットルの開けはじめから、レスポンスとパワーのピックアップが大きく向上し、低中回転域からパワーアップしていることが体感できる。

     

    なにより素晴らしいのは、スロットル操作に対するパワーの立ち上がり方がリニアなところ。開ければ開けただけ、閉じれば閉じただけ、パワーが増減してくれる。使い古された表現ではあるが、右手と後輪が直結したようなフィーリング。スロットル操作でマシンを曲げていくことも、より容易になっている。切り返しのコーナリングでは軽量化が効いてくる。マシンを左右に振る時の軽さが秀逸。ただでさえ軽快なNinja1000のハンドリングが更にスポーティになっている。これは面白いマフラーだ。Ninja1000 POWER BOX Titanを味わってしまうと、ノーマルがダルくて物足りなく感じてしまう。軽さもさることながら、スロットルにリニアなパワー特性が絶品! 是非、一度試してもらいたいマフラーだ。

価格/15万9,600円
素材/チタン
重量/0.93kg
音量/近接:94db、加速:79db
摘要車種/カワサキ Ninja1000、Z1000(ZXT00G、ZRT10D、ZRT00D)
政府認証マフラー/JMCA認定マフラー

 

SP忠男ダイレクトストアで購入する

  • 超小型のメガフォンサイレンサーが、シャープなニンジャ1000のフォルムにマッチする。四輪のサイド出しマフラーのような雰囲気が、カスタム感を加速させる。

  • サイレンサーはインナー、アウター、内部構成部品を含め、全てチタンを採用。

  • テールエンドはプレス成形されたエンドピースを用いるコストのかかった作り。

  • ノーマルフォルムを崩さない2本出しサイレンサーはスタイリッシュなアップタイプ。

  • 政府認証マフラー、JMCA認定を取得した、車検対応の保安基準適合品。

  • Ninja1000 POWER BOX Titanのパワー計測結果。高速域に向かうほどパワーアップの度合いが高まっているが、グラフには出ない低中回転域での乗り味の変化こそ、このマフラーの持ち味だ。

  • サイレンサーに焼け色が付かない、プレーンなチタンカラー仕様のNInja1000 POWER BOX Titan (13万6,290円)もラインナップ。

SP忠男ではユーザーへのサービスを充実させるため、ネットでダイレクトストアを展開中。ダイレクトストアでは様々な購入者特典が用意されているので、SP忠男製品を購入するなら、SP忠男ダイレクトストアがお薦めだ。

 

機械イジリが苦手な人にとってマフラー交換は大変な難作業。ショップに依頼しても思った以上に工賃がかかるものだ。ところが、SP忠男ダイレクトストアでSP忠男製マフラーを購入した場合、なんと取付け工賃が無料! しかも、世界中どこでもSP忠男のメカニックが出張してくれるのだ。申し込みはマフラー購入時に「出張取付け希望」と申し出るだけ、交通費はユーザー負担となる。

 

マフラーを交換した後、始末に困るのが取り外されたノーマルマフラーだ。JMCA取得、政府認証マフラーのSP忠男製マフラーは車検対応なので、ノーマルマフラーを保管しておく必要も無い。しかし処分するには費用がかかる…。SP忠男ダイレクトストアでマフラーを購入した場合、不要になったノーマルマフラーを無償で回収してくれる。マフラー出張取付けを依頼すればマフラー交換時に回収してくれるし、それ以外はSP忠男上野店にマフラーを送ればいい。その際の送料はユーザー負担となる。

 

SP忠男ダイレクトストアでのマフラー購入者向けサービスとして、ダイレクトストア限定エンブレムが用意されている。専用デザインを採用しており、カラーは赤と青の2タイプから選択可能。他では絶対手に入らない、プレミア感抜群のエンブレムだ。

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