ヤマハR25とSHARKヘルメット、お気に入りを揃えて朝走り。
掲載日/2018年12月25日
取材協力/ワイズギア、SHARK HELMET
取材/後藤 武
撮影/高柳 健
文/野村和也
構成/バイクブロス・マガジンズ
フランスで生まれた『SHARK HELMET(シャークヘルメット)』は、ホルヘ・ロレンソをはじめMotoGPライダーもレースで着用する信頼性の高いヘルメットメーカーだ。その最新モデル『SPALTAN(スパルタン)』は、スライド収納式サンバイザーを搭載している。ヤマハR25とSHARKヘルメットで朝走りに出かけよう!

朝走りで見える景色をR25とSPARTANで楽しむ

もう朝6時だというのにまだ外は薄暗い。この季節、停まっているより走っていたほうが不思議と暖かい。インナーが冷えたグローブとヘルメットを手早く装備して、冷えきった路面をタイヤで掴みながら走り出す。国道を抜けて首都高に上がり、遮蔽物がなくなった路面に眩しいくらいの朝陽が射す。

しばらく走っていると、エンジンが暖まりきったと同時に陽も昇ってきたようだ。SPARTAN LORENZO Shark Whiteの頭頂部にあるレバーを手前にスライドさせて、サンバイザーを下ろす。

スモークシールドだと朝方や夕方以降は見づらくなる。スライド収納式サンバイザーなら、陽射しが気になる時だけ使えるから、すごく便利じゃない? 後頭部左右のエアロディフューザーの効果もあってか、高速巡航していても風切り音は気にならない。ホルヘ・ロレンソモデルの鮫がモチーフとなったグラフィックもお気に入り。

ヘルメットって、公道を走るための必要な装備ではあるけど、ただ頭を守るためだけじゃなく、バイクと同じくらい自分のアイデンティティを誇示できるアイテムだと思う。

SPARTAN LORENZO Shark White(税抜価格4万5,000円)は、メーカー名そのもののシャークをデザインモチーフに取り入れた遊び心あるモデル。インパクトがあって、それでいてウェアともコーディネートしやすい。ほかにもShark Black、Replica Reddingや、単色のBlack Mat(税抜価格3万9,000円)がある。

サンバイザーの操作は硬過ぎず緩過ぎず、スムーズに取り出しと収納ができた。このサンバイザーは視界全体をカバーする面の広さで、一瞬にしてスモークシールドに早変わりするからスゴイ。シールドには曇り防止効果の高いPINLOCKシートを標準装備(同梱)。また、ヘルメットインナーの両側がポケットのような形状をしていて、眼鏡フレームが干渉しないようイージーフィットという機能もある。

海外ブランドのヘルメットは、日本人と欧米人の頭部形状の違いから、一般的には日本メーカーと同じサイズで選ぶと、こめかみや前頭葉のあたりが痛くなりがち。でもSHARKヘルメットは、日本メーカーと同じサイズを選んでも大丈夫。サイズ選びで悩むこともない。

顎まわりのパッドやチークパッドは、日本メーカーのヘルメットよりやや厚めの設定。そのためにヘルメットをかぶる時に若干抵抗があるのだけれど、その分、フィット感も高い。

SPARTAN HOPLITE(税抜価格4万3,000円)は、ウェアやグローブのようなテキスタイルじゃないからこそ表現出来る、メタリックな質感のグラフィックがかっこいい。

YAMAHA R25は、高回転まで一気に回るエンジンが楽しい。軽量な車体と十二分なトルクが融合した、王道のライトウエイトスポーツだ。ライディングポジションもレーシー過ぎないから、肩肘張らずにどこまでも走って行けそう。

朝走りなら築地がおすすめ! 豊洲市場に移転してからもまだまだ沢山の人で賑わう築地場外市場はそこら中から何やらいい匂いがしてくるし、朝ごはんに何を食べようか考えながら練り歩いているだけでもすごく楽しい。

お腹も膨れたので、もう少しだけ走って今日は早めに帰ってバイクメンテ。日が落ちる前に洗車とチェーン清掃、あとオイル交換にブレーキパッドの減り具合も見て……もう少し早く帰ったほうが良さそうかな(笑)?

INFORMATION

25年以上の歴史と実績を持つフランス発祥のヘルメットブランド。その高いパフォーマンスと安全性は、2015年MotoGPチャンピオンのホルヘ・ロレンソをはじめ、有名プロライダーが愛用することからも証明されている。