【Page7】KAWASAKI ZX-10R

掲載日:2010年06月25日 特集記事2009年SBKマシン一気乗り    

記事提供/2010年2月24日発行 月刊ロードライダー 4月号
Report/和歌山利宏

①昨年のチームはPSG-1コルセだったが、今年はポール・バード・モータースポーツによるチームカワサキからの参戦となり、日本から柳川選手のメカが加わってマシンにも改良が加えられた。フレームには補強板が当てられている   ②前後サスはショーワ。減衰力調整機構が調整しやすい位置に設けられ、プリロード調整も油圧式リモコン式である
③Fフォークもショーワで、ビッグピストンフォークが用いられ、卜ップに伸圧減衰力調整用ネジが設けられる	  ④スイングアームはオリジナルのワンオフ品である。マフラーは日本のARATA製で、集合方式は4-2-1である

新体制で熟成されたカワサキのSBKマシン

①昨年のチームはPSG-1コルセだったが、今年はポール・バード・モータースポーツによるチームカワサキからの参戦となり、日本から柳川選手のメカが加わってマシンにも改良が加えられた。フレームには補強板が当てられている
②前後サスはショーワ。減衰力調整機構が調整しやすい位置に設けられ、プリロード調整も油圧式リモコン式である
③Fフォークもショーワで、ビッグピストンフォークが用いられ、卜ップに伸圧減衰力調整用ネジが設けられる
④スイングアームはオリジナルのワンオフ品である。マフラーは日本のARATA製で、集合方式は4-2-1である

 

 

市販車を凌ぐほどの
以外なの乗りやすさ

手違いで走りの写真がないものの、ZX-10Rにも試乗。スロットルレスポンスとサスペンションの動きが同調せず、乗りにくいマシンだった前年型とは打って変わり、実に乗りやすくなっていた。取っ付きやすさに関して、今回乗ったマシンの中でベストで、乗り昧も洗練されていたと言って差し支えない。

ライポジは、ハンドルが昨年のようにワイドに開かれておらず、至ってナチユラル。そのことからも、乗りやすくなったことが分かる。

スロットルレスポンスはスムーズで、電子制御スロットルを採用していないだけに、ナチュラルさが光っている。トルク特性は市販車では物足りない中高回転域が増強されており、理想的な特性となっている。

感性にあったレスポンスにシンクロして、サスもスムーズに作動。乗り慣れたマシンのように躊躇なく走ることができる。フレンドリーに感じたのは、動力性能でライバルに劣っているせいもあるのだろうが、市販車よりも優等生で乗りやすいことが印象的な10Rであった。

さて、アプリリアのRSV4は、マシントラブルのため試乗できなかったのだが、聞いた話では、他の4気筒マシンよりもコンパクト感があり、モトGPマシンを思わせるほどだという。低中速も結構太く、好成績にも納得させられるということだ。

①基本車のRSV4ファクトリーには、エンジン搭載高、キャスター角、ピボット高の調整機構が備えられ、最終戦を走ったマシンはエンジン位置が標準より5mm低くなっていた。また、最終戦では下側に補強を持つ逆トラス型スイングアームが試されていたが、翌日の試乗会では正トラス型に戻された   ②③新気は左右のダクトからフレームの左右を貫通してエアボックスに導かれる。これはノーマルも変わらないが、ダクトやエアボックスはカーボン製となっている。電子制御ユニットはマグネッティ・マレリである
②③新気は左右のダクトからフレームの左右を貫通してエアボックスに導かれる。これはノーマルも変わらないが、ダクトやエアボックスはカーボン製となっている。電子制御ユニットはマグネッティ・マレリである   ④他のマシンも含め09年型では、制御マップ切換えスイッチも一般化した

'09年にデビューした唯一のV4

①基本車のRSV4ファクトリーには、エンジン搭載高、キャスター角、ピボット高の調整機構が備えられ、最終戦を走ったマシンはエンジン位置が標準より5mm低くなっていた。また、最終戦では下側に補強を持つ逆トラス型スイングアームが試されていたが、翌日の試乗会では正トラス型に戻された
②③新気は左右のダクトからフレームの左右を貫通してエアボックスに導かれる。これはノーマルも変わらないが、ダクトやエアボックスはカーボン製となっている。電子制御ユニットはマグネッティ・マレリである
④他のマシンも含め09年型では、制御マップ切換えスイッチも一般化した

 

 

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