【Page3】KAWASAKI W1SA REPLICA

掲載日:2010年03月29日 特集記事Wスタンダード    

記事提供/2009年8月1日発行 絶版バイクス4
■取材協力/KTS湘南 Phone 0463-23-8766

Zeppan New Comer KAWASAKI W650

カラーリングとディティール変更によって
現代的解釈を加えられたW1SAの進化モデル

当時を知っている人には懐かしく、知らない人には新鮮に。世代によって受け取られ方は違えど、万人に受け入れられるW650のスタイリングを確立したKTS湘南のSA仕様。ハイクォリティな仕上がりを見せる外装ペイントは、W650に新たな個性を与えている。

 

先代Wシリーズの中でも高い人気を誇るW1SA。そのW1SA風味をW650で再現したマシンが、このKTS湘南のW650SA仕様である。外観上の主な変更は燃料タンクとサイドカバーエンブレムの2点だ。スタンダードタンクの特徴となるニーグリップラバーは撤去され、スムージング処理が施された後、SAカラーにペイントされる。

 

またサイドカバーエンブレムは4種類のプロトタイプを製作し、W1SAをモチーフとしつつ新しいデザインを追及。無骨な雰囲気を出すために、取付方法はノーマルの鉄製サイドカバーに穴を開けてボルト止めとした。たったこれだけと言っては失礼だが、W1SAの姿を現代に再現しながらもW650のスタイリングと調和し、懐かしくも新しい雰囲気を生み出している。

 

実際にこのW650SA仕様を購入するお客さんは、W1が現役当時に「乗っていた」方や「憧れていた」という方が多いのだが、それ以上にW1の存在を知らない若者達に好評なのだという。彼らはこのスタイリングを「懐かしいもの」としてではなく、「新しいカッコイイもの」と認識し、スタンダードのW650ではなく、あえてSA仕様を選んで購入するそうだ。

 

今回撮影させていただいた車両は登録済みのデモ車で、フルオプション装着車。通常コンプリートはこの車両から、マフラーやシートなどを除いたもので、価格は76万円(税込)となっている。新車コンプリートは3週間ほどの納期で納車することができるが、絶版化決定以降W650、400ともに新車が品薄となっているので、手に入れたいのならば、早めに動いたほうが良いだろう。

 

 

タンクの塗装は純正ペイントのような仕上がりで、クオリティは非常に高い。当時のカワサキ車と同じすべて大文字の「KAWASAKI」エンブレムが配される。

今回の撮影車両となったKTS湘南W650SA仕様のデモ車は店頭で中古車として販売されている。走行距離は739kmで車体価格は73万5000円。

 

KAWASAKI W1SA REPLICA By KTS SHONAN DETAIL CHECK

黒と茶色に塗り分けられたシートは、カワサキ純正のシート。2005年のW650クロームバージョン(限定車)に採用されていたもので、素材はなんと本革製!表皮の裏側からは防水処理が施される。シート後端の「Kawasaki」ロゴは刺繍という非常に凝った造りになっている。

 

こだわりのサイドカバーエンブレムは少ロット製作だけに、相当なコストがかかっているそうだ。それだけに仕上がりは素晴らしい。ヘッドライトは薄型に、ウィンカーは一回り大きなZ2タイプのものにそれぞれ交換され、W650とは違った印象の顔を造り上げる。

 

取材時KTS湘南ではお客さん依頼によるW1SAのレストア作業も行われていた。西川社長はW1SAの素晴らしさを理解しているからこそ、気軽に乗る事ができるW650にSAのテイストを与えた仕様を製作した。

 

 

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