憧れは持っているものの、なんとなく縁遠いと感じていた「ガイシャ」。その理由は価格であったりメンテナンスの不安であったりとさまざまです。しかし、こと中古車に関して言えば50万円台からでも十分に入手可能だということをご存知でしょうか。もちろん新車は厳しいですが、ちょっと前の車種ならハーレーやBMW、ドゥカティなど、それこそ現役当時には「名車」と評価されたモデルが意外なほど手軽な価格で購入可能です。そして、モデルの販売期間も比較的長く、基本設計の変更が少ない輸入車は、ちょっと古いモデルでも耐久性やパーツの供給体制などが良好なことが多いというのも事実。案外維持の手間がかからないモデルも多く存在するのです。そう考えると「チョイ古ガイシャは今が旬」。さあ、あとはアナタが決心するだけ。国産車とは異なる趣味性と個性の世界に飛び込んでみませんか?
キャブ独特の味わいを手軽に楽しめる
最小排気量ながらも立派にハーレーの屋台骨を支え続ける名車がこのスポーツスター883です。50万円台となると2000年以前の車両がメインとなりますが、キャブレター独特の吹け上がりや、ラバーを介さずフレームに直接マウントされたエンジンからの鼓動など、現行車にない味わいは多くのファンから愛されています。
歴史に残る名車も今ならこの価格で!
世界で初めて市販車として大型フルカウルを纏ったR100RS。地を這うような低重心設計と良好なウインドプロテクションによって、アウトバーンを高速巡航していたBMWの名車としてその地位は揺るぎないものとなっています。価格は手頃でも、未だに良質な個体を探すファンも多いこの名車、アナタも味わってみてはいかが?
根強い人気の「縦K」
現行Kシリーズは並列4気筒エンジンへと移行しましたが、未だにファンから根強く支持されているのが先代エンジンを搭載したKシリーズです。クランクを縦に配置したうえでシリンダーを横倒しにするという独特のエンジンは絶対的な安定感と豊かな低速トルクが魅力。低価格かつ一線級の実力をもつK100RSは狙い目。
高い運動性と荒々しさが同居する1台
フレームやスイングアームに燃料やオイルのタンクの機能を持たせた現行XBシリーズほどではないけれど、それでも十分個性的な存在と言えるライトニングX1も50万円台から狙えます。ハーレーベースのVツインエンジンと超ショートホイールベースの組み合わせが もたらす乗り味はビューエル独自の世界です。
永遠の中免モンスター
新世代モンスター696の登場とともにカタログ落ちしてしまったものの、中型免許で乗れる貴重な輸入車として未だに人気が高いモンスター400。フレームや足回りは上級モデル譲りで、回し切れるエンジンは400独特の愉しみ。20万円台からでも購入可能な輸入車としてとしてオススメ度はトップクラスです。