手頃な価格になったインポートバイクに注目しよう!

国内メーカーと価格差が減少
あこがれのモデルが身近に

皆さんは、「輸入車」と聞いてどのようなことを思い浮かべますか。一昔前までは「国産バイクより高い」「パーツが手に入らない」といった印象があったかもしれません。しかし、近年状況は大きく変わっています。各海外メーカーのエントリーモデルは軒並み100万円前後の定価となり、車両によっては大型バイクに関わらず国産400ccに近い価格設定のものもあるほど。部品供給についても、ハーレーやBMWなどは全国ディーラー網が完備され、パーツ供給もほとんど滞ることなく行われています。また、絶版車のパーツ生産についても、国内メーカーに比べて供給期間が長い傾向にあります。そして何より、輸入車は国内モデルにはない個性的なスタイルやパフォーマンスを楽しめるのが最大の魅力。ツーリングやスポーツなどの一芸に秀でた趣味性の高いバイクも、海外メーカーの得意分野です。今回は数ある輸入車の中でも、ファーストバイクにふさわしいモデルをセレクトしました。あなたはどんな輸入車がお好みですか?

  • 国別で違う個性的なスタイル

    バイクのスタイルには、それぞれの国柄が色濃く反映されています。質実剛健なドイツ、ルックスの美しさが際立つイタリアなど、日本車には無い雰囲気を楽しめます。

  • スペックだけにこだわらない

    性能を示す数値だけにこだわらず、バイクの用途やライダーの感性を重視する車種が多いのも輸入車の傾向。スペックだけではわからない独自のテイストも魅力と言えるでしょう。

  • 国産とは違う部品供給体制

    近年では日本国内にパーツセンターが設置されるメーカーも多く、デリバリーも円滑化しています。また、絶版車用部品の供給期間は国内より長く、戦前のパーツが出ることも。

輸入車生活をはじめるならこんなバイクがおすすめです!

各メーカーを代表するエントリーモデルをセレクト。輸入車生活をはじめるにふさわしい10種類のバイクをご紹介します!

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■生産国
ドイツ
■エンジン形式
水冷4バルブ4ストローク
並列2気筒エンジン
■排気量
798cc
■メーカー希望小売価格
1,163,000円~
■最高出力
63kW(85ps)/8000rpm
■最大トルク(N・m/rpm)
86Nm/5800rpm

誰もが楽しめるジャストサイズスポーツ

BMWのラインナップにおいて、エントリー層にアプローチするFシリーズの代表モデル。このモデルにあわせて新開発された並列2気筒エンジンは、扱いやすさと力強さを兼ね備えたもので、ビギナーからエキスパートまで楽しめる懐の広さが魅力。駆動方式にベルトドライブを採用しており、チェーンのように頻繁なメンテが必要ないのも特徴です。

■生産国
ドイツ
■エンジン形式
水冷4バルブ4ストローク
並列2気筒エンジン
■排気量
798cc
■メーカー希望小売価格
1,224,500円~
■最高出力
63kW(85ps)/8,000rpm
■最大トルク(N・m/rpm)
86Nm/5.800rpm

BMWの実力を垣間見るスポーツツーリングマシン

ロードスポーツモデルのF800Sをベースに、ツーリング仕様に仕上げたのがF800STです。快適なポジションを実現するアップハンドルと、ツーリングを快適にするロングスクリーンとフルカウルを装備しています。センタースタンドやパニアケースホルダーなどがついた上位モデルも設定されており、手の届くスポーツツアラーとしておすすめの1台です。

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■生産国
ドイツ
■エンジン形式
水冷4ストローク並列2気筒
■排気量
798cc
■メーカー希望小売価格
1,015,000円
■最高出力
52kW(71HP)/7000rpm
■最大トルク(N・m/rpm)
75Nm/4500rpm

すべての道を楽しめる奥深いデュアルパーパスモデル

BMWのラインナップの中でも、手軽なデュアルパーパスモデルあったF650GSが、F800Sをベースにした並列2気筒エンジンを搭載してモデルチェンジ。軽量なボディと余裕あるパワーで、街中からツーリングまで幅広く楽しめるマルチな1台。また、輸入車はハイオク仕様が多い中、他のFシリーズ同様レギュラーガソリン仕様というのもポイントです。

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■生産国
アメリカ
■エンジン形式
空冷OHV
■排気量
883cc
■価格
883,000円
■最高出力
非公開
■最大トルク(N・m/rpm)
67Nm/3500rpm

用途を選ばないオーソドックスなハーレー

最もリーズナブルな価格設定でありながら、幅広い用途に使えるハーレー、それがスポーツスターXL883です。ハーレー独特の鼓動感や排気音を楽しめるのはもちろん、豊富なパーツラインナップでカスタムも満喫できます。走りもクルーザーというよりもスポーティなテイストとなっており、国産から乗り換えた際もっとも違和感のないモデルです。

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■生産国
イタリア
■エンジン形式
L型2気筒 2バルブ
デスモドロミック 空冷
■排気量
696cc
■メーカー希望小売価格
998,000円
■最高出力
58.8kW(80HP)/9000rpm
■最大トルク(N・m/rpm)
69Nm(7.0Kgm)/7750rpm

コンパクトで軽量な「毎日乗れる」ドゥカティ

ドゥカティが誇るストリートスポーツ、モンスターシリーズのエントリーモデルに位置づけられているのがモンスター696。161kgという軽量なボディに、ドゥカティの伝統である空冷L型2気筒2バルブ デスモドロミックエンジンを搭載。イージーにドゥカティならではのスポーツ性能と、個性的なイタリアンデザインを満喫できる「小さな怪物」です。

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■生産国
イギリス
■エンジン形式
空冷DOHC360°並列2気筒
■排気量
790cc
■メーカー希望小売価格
1,176,000円
■最高出力
62PS/7,400rpm
■最大トルク(N・m/rpm)
60Nm/3,500rpm

古き良き英国を味わう現代のヴィンテージ

世界でも有数の歴史を持つイギリスのメーカー、トライアンフを代表するヴィンテージスタイルのバイクが、ボンネビルT100。古き良き時代を思わせる美しいスタイルは魅力的です。とはいえ、中身はしっかりと現代のバイクになっているため、メンテナンス性・走行性能ともに高レベル。気負わずに乗れるヴィンテージバイクとして人気があります。

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■生産国
イギリス
■エンジン形式
水冷DOHC並列3気筒
■排気量
675cc
■メーカー希望小売価格
997,500円
■最高出力
108PS/11700rpm
■最大トルク(N・m/rpm)
69Nm/9100rpm

ストリートスポーツの新世代を開拓する

トライアンフはヴィンテージだけでなく、ストリートスポーツのカテゴリに対しても積極的にニューモデルを投入しています。ストリートトリプルはトライアンフが誇るハイパワーで扱いやすい並列3気筒エンジンを搭載。軽量なボディとあいまって、高いパフォーマンスを発揮します。また、ストリートファイター系の元祖となった個性的なルックスも魅力です。

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■生産国
イタリア
■エンジン形式
水冷4ストロークDOHC4バルブ 90°V ツイン (ユーロ3)
■排気量
749.9cc
■メーカー希望小売価格
998,000円
■最高出力
95HP/9000rpm
■最大トルク(N・m/rpm)
8.25kg/9000 rpm

先進の電子装備を搭載したスポーツネイキッド

欧州で人気カテゴリとなる、中間排気量のネイキッドスポーツでは、各メーカーがしのぎを削っています。イタリアのアプリリアが造るSHIVER750は、トレリス鋼管とアルミフレームを融合したフレームに、新開発エンジンを搭載。これに量産バイクで世界初となる電子制御スロットルコントールシステムを組み合わせ、新次元の走りを生み出しました。

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■生産国
オーストリア
■エンジン形式
水冷4ストロークOHC単気筒
■排気量
654cc
■メーカー希望小売価格
1,113,000円
■最高出力
48kW/7500rpm
■最大トルク(N・m/rpm)
67Nm/5500mm

過激なパフォーマンスのシングルスポーツ

オフロードバイクで磐石の地位を築き上げたオーストリアのバイクメーカー、KTMは近年オンロードにも積極的に取り組んでいます。ヨーロッパの過酷なレースで鍛え上げられた、ハイパワーな水冷単気筒エンジンを独自のフレームに搭載し、前後のハイクオリティなWP製サスペンションを標準で装着。エキサイティングなスペックを持っています。

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■生産国
イタリア
■エンジン形式
空冷4ストロークOHV2バルブ90°V型2気筒
■排気量
744cc
■メーカー希望小売価格
997,500円
■最高出力
35.5kW/6800rpm
■最大トルク(N・m/rpm)
54.7Nm/3600rpm

イタリアの古豪がつくるスタンダードバイク

モトグッツィは、現存するイタリア最古のバイクメーカーです。縦置き空冷Vツインエンジンとシャフトドライブという独自の組み合わせを持つバイクは、他のメーカーにない濃厚な味わいを醸し出しています。ブレヴァ750はその中でも最もスタンダードなモデル。素直な運転特性と低燃費を備えながら、グッツィらしい穏やかな鼓動感を楽しめます。

身近になった輸入車で新しいバイクライフをはじめてみませんか?

国内モデルにはない個性を
手頃な価格で愉しもう

日本のバイクも魅力的ですが、さまざまな国から輸入されるバイクにも、また違った良さがあります。幸運にも日本に住むライダーには、世界中のバイクに触れられる機会が提供されています。ちょっと違うバイクが欲しいと思ったり、新しい世界を感じたくなったら、輸入車はとても面白い選択肢となるでしょう。今回紹介した車種以外にも、国内で入手できるモデルは多数存在し、その個性は千差万別。より充実したバイクライフを愉しむためにも、是非海外のバイクにも目を向けてみてはいかがでしょうか? もしかしたら、自分にぴったりとあう個性派バイクが見つかるかもしれませんよ!