ダンロップの新型ハイグリップタイヤ「スポーツマックスα14」。サーキット走行でも頼もしいポテンシャルを見せてくれたα14は、ストリートではどんな印象なのだろう。今回は公道での試乗レポートをお届けする。

ダンロップが満を持して発表した新しいハイグリップタイヤ「α-14」。ストリートでもサーキットでも操る楽しさを満喫できるというタイヤは、スポーツモデルユーザーには気になる存在だろう。これまでα-14の構造、筑波サーキットでの試乗インプレッションをお届けしてきたが、最終回となる今回はストリートでのインプレッションをお届け。テストするライダーは前回に続き、モデルとして二輪各誌で活躍するTOMOさん。早速彼女のインプレッションを聞いてみよう。

「公道の走行では、サーキットのようにハードなブレーキングやフルバンクを駆使するような場面はそうそうありません。では、多くの一般ライダーが普通に使うような場面で、ハイグリップのスポーツタイヤの性能差を感じられるのでしょうか。それを確かめてみようと、市街地やアップダウンのある峠道を「普通に」流してみました。

α-13は、すうっと流れるようにどこでも身軽に動く感じでしたが、新型α-14はコロコロと「転がる」ように曲がっていきます。車体が倒れていく感じや、グリップしてる感じが常に伝わってくるのです。それに、α-13がフロントから切れていくように寝ていくのに対し、α-14はそれが自然で、違う性格のタイヤと思えるほどです。α-13よりハンドルの手応えなどに節度を感じるし、バンクしているときの安定感は確実にしっかりしています。今までα-13を履いていたライダーの方には少し違和感があるかもしれませんが、サーキットでの試乗と同様に、公道でも接地感や安定感をしっかり感じられるので、路面状況やバイクの状態が掴みやすく、コントロールしやすいという点はすごくいいと思います。

そしてなにより、ライフが20パーセント程度も向上したというのは大きいですよね。スポーティにツーリングを楽しみたいライダーにおすすめのタイヤだと思います」

公道での試乗に先立ち、筑波サーキットのコース2000でα-14のフィーリングを確かめたTOMOさん。

サーキット走行後のタイヤ。今回の公道試乗はサーキット試乗で使用したタイヤのまま行った。

公道でもタイヤからの手応えやグリップ感がしっかり伝わってきた、とはTOMOさんの弁。ハイペースでなくても、タイヤからしっかりインフォメーションが得られるのは大きな安心材料だ。

リアのタイヤ外径を大きくすることで、前下がりの車体姿勢を生み出すα-14。公道でも積極的にスポーツライドを楽しみたいライダーにはオススメのタイヤだ。

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