スポーティなルックスと本格的な装備で250ccスポーツの新時代を作ったベストセラー『ニンジャ250』。2015年モデルはアシスト&スリッパークラッチを追加するなど進化を続けている。
そんなニンジャ250を、ボルトオンパーツだけでパフォーマンスの向上とシャープな雰囲気にカスタムしたのがプロトだ。ニンジャ250用のパーツは数多く、ツーリング向けなどさまざまなアイテムを扱っているが、この30周年カラー車はスポーティさを全面に打ち出している。
まずは乗車姿勢。ビレットのハンドルは、低く構えたポジションでスポーティな感覚が倍増。マウント部にスペーサーを入れて高さを2ポジションから選べる。ステップは20mmバック、25mmアップのスパイス製バックステップ。ダイレクトな踏み心地で切り返しが楽しくなる。ノーマルシートと厚さは同じだが、衝撃吸収性に優れたゲルザブSSシートを内蔵してロングツーリングでお尻に掛かる負担を減らし、快適性を向上しバイクとの一体感を高めることでハンドリングの印象も変わる。
マフラーはノジマのフルエキゾースト。パワーアップとレーシーなサウンドはアクセルを回す楽しみが倍増。チェーンを高性能タイプにするのも、250では重要なカスタムポイントのひとつ。
フロントフェイスを引き締めるスクリーンと、フェンダーレス化によるショートテールでルックスは劇的に変化。オールラウンダーのニンジャ250をカスタムすることで、本来持っていたニンジャシリーズ共通のスーパースポーツらしさが浮かび上がった。
プロトのYOUTUBEチャンネルでは、ニンジャ250をはじめとする多くのモデルのパーツについて、その効果や取り付け方法を動画で紹介している。特にマフラー選びでは、この動画は要チェック。写真や実物を見ただけではわからない、サウンドを比較できるのが大きなメリットだ。
ニンジャ250用のスペシャルマフラーはサイレンサーのみで手軽なスリップオンと、エキゾーストパイプごと交換するフルエキゾーストがある。このプロト・ニンジャ250に装着されているのは、ノジマのフルエキゾーストだ。レースの世界で実績あるノジマの製品らしく、全域でのパワーアップを実現。さらに集合部までを薄肉ステンレス、以降サイレンサーまでチタン製にすることで、純正マフラーの6.5kgに対してわずか2.9kgと大幅に軽量化。フルエキゾーストは運動性に大きな影響を与える車体の低い位置を軽量化できるので、スポーティなハンドリングが手に入る。
ノジマのDLCチタンサイレンサー。レーシーな楕円のサイレンサーはつややかで高級感のあるDLC(ダイヤモンドライクカーボン)のブラック。きわめて硬度と耐久性に優れた特殊な表面処理だ。傷がつきにくいので輝きが持続し、手入れが簡単なのも特長のひとつ。
ハイパフォーマンス・マフラーのスペシャリストであるノジマによるエキゾーストパイプは、適切な管長と管径を選んで全域で豊かなトルクを生み出した。アンダーカウルから覗くステンレス特有のメカニカルな金属肌もレーシーな雰囲気になっている。
ノーマルマフラーとノジマのDLCチタンフルエキゾーストのサウンド比較。こもったようなノーマルに対してノジマのフルエキゾーストは音量を規制値以内に抑えつつもレーシーなサウンドになっている。
ノーマルマフラーとノジマのGTミドルスリップオンのサウンド比較。テールパイプまでは純正だが、サイレンサーの交換だけで軽やかなサウンドになる。ルックスもレーシーに生まれ変わった。
プロトのスタッフによる、ノーマルサイレンサーの取り外し&ノジマのGTミドルスリップオンの取り付け動画。動画で工程を追いつつ交換に必要な工具類も解説している。
プロトが扱うアクラポヴィッチのスリップオンマフラー、ヘキサゴナルカーボンe1のサウンド紹介。同じスリップオンでもメーカーや素材によってサウンドが変わるのがわかる。
ドイツのスクリーン専門メーカーMRAの製品は、優れた空力特性と高い透明度で、モトGPやワールドスーパーバイクなどレースの世界で定評がある。幅広いラインナップの市販スクリーンは公道での安全性や快適性を加味して作られている。シャープな成形や歪みの少ない設計、耐久性の高さなど、スクリーンに求められる性能をすべてにおいて高めたブランドだ。
二ンジャ250用には、ライダーへの防風効果が高い、中央を盛り上げた形状の「レーシング」と呼ばれる形状のスクリーンが3色ラインナップしている。
プロトのスタッフがノーマルスクリーンの取り外しからMRA製スクリーンの取り付けまでを順序立てて解説した動画。エッジのモール取り付けまで解説している。
ニンジャ250用のMRAスクリーンを紹介する動画。ライダーが乗った状態でのノーマルスクリーンとの形状比較も興味深い。スクリーンが跳ね上げた走行風がヘルメットを直撃しない設計になっている。
ニンジャ250に限らず、現在のスーパースポーツのボディデザインの潮流はショートテール。シートカウルを短く、コンパクトにまとめるのだ。しかし国によって異なるナンバープレートのサイズや、燈火類の規定をなるべくひとつのリアフェンダーで満たそうとすると、フェンダーは大きく長くなる。それを再デザインし、シャープなショートテールのシルエットとするのがフェンダーレスキットだ。プロト製のフェンダーレスキットは、ウインカーを内側に追い込んでシャープなシルエットにしている。後方から見るとタイヤの存在感が大きくなり、より迫力あるリアビューになる。
フェンダーレス仕様とノーマルをさまざまな向きから比較した動画。テール周りがすっきりしたことでリアタイヤがより太く見える。スーパースポーツらしい後ろ姿になっている。
※表記価格はすべて税抜(2015年6月現在)
住所/愛知県刈谷市井ヶ谷町桜島5
電話/0566-36-0456
営業/9:00-18:00(月曜?土曜)
国内最大級の二輪用パーツメーカー&ディストリビューター。世界各国からさまざまな特色あるアイテムを輸入すると共に、同社の手によって開発されたオリジナルパーツも多数展開している。