掲載日/2015年9月9日

2011年にZ1000をベースに誕生した、ニンジャ1000。リッターバイク中、気遣いなく楽しめるストリート・スポーツとして、多くの支持を集めてきた。元祖GPZ900Rの血を色濃く受け継ぐ、そのキャラクターを活かすカスタムの今を、潤沢に揃うパーツとともに見ていこう。
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NOJIMA ノジマエンジニアリング

マフラー開発が主眼も
各所をモディファイ

発売当初からニンジャ1000を入手し、マフラーを中心に各種パーツを積極的に開発してきたノジマ。写真はDLC(ダイヤモンドライクコート)チタン・スリップオン2本出しマフラー装着のスタイル。同社はこれ以外にも比較的リーズナブルなロックオン1本出しS/Oから、最新のDLCチタン・2本出しフルエキゾーストまで、同車用に多彩なマフラーを揃える。注目はそのどれもがSTD性能を上回ることで、ノジマの開発能力の高さが分かる。予算やスタイルの好みで選んでも、その高性能を享受できるというわけだ。

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※同社製品の購入・問い合わせはプロトまで(電話/0566-36-0456)

ニンジャ1000カスタム ノジマエンジニアリング仕様

フロントブレーキまわりはプロト×ブレンボFB-KIT(モノブロックラジアルキャリパー+RCSマスター+スウェッジライン:19万4,616円、ABS不可)で大幅グレードアップ

DLCチタン・スリップオンツインは17万640円。総重量は3.5Kgと軽量でJMCA認定品。適合型式:ZXT00L/M ABS共通

ロゴ入りアルミ削り出しリンクプレートは1万2,960円。リンク比は純正同等も鉄から高剛性なアルミ材へと置換可能

ビレットのクラッチレバーはLSLの6段調整式で1万3,824円

ステップはノジマ製4ポジションタイプで6万2,640円。スクリーン(1万8,360円)やSTDの上から被せるアンダーカウル(3万240円?)、フロントフェンダー(1万7,820円?)などのボディパーツもノジマのオリジナルだ

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BEET JAPAN ビートジャパン

カワサキ系老舗ならではの
ノウハウと気遣いが生きる

カワサキ車を主体に活動する老舗・ビートはニンジャ1000用に、フルエキゾーストにスリップオンマフラー、ステップキット、ハンドルアップスペーサー、バーハンドルキット、ローダウンリンクなど販売中。ここに掲載のデモ車にもそれらパーツ群が装着されている。中でもローダウンリンク(2万3,760円)はシート高が30mm下げられるアイテムで、日本の道路事情に合わせて再設計したものだそうで、スポーツランを遜色なくこなすという。足着きに悩む向きは注目だ。

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日本ビート工業(電話/072-257-7600)

ニンジャ1000カスタム ビートジャパン仕様

装着はナサート・エボリューションT2フルエキゾースト。ストレート排気パルスコーンシステムで濁りのない4気筒のサウンドが売り。現在はサイレンサーエンド形状がカワサキワークス使用品と同デザインの、タイプIIに進化した(28万800円?)。JMCA認定車検対応品。

装着にはカウル下部を一部、切除加工が必要となる。ほかにナサート・エボリューション・タイプIIT2にはスリップオンタイプも用意する

バーハンドルコンバージョンキットは高剛性の写真のテーパータイプ(4万3,200円)のほか、通常のφ22.2mmバー仕様(3万8,880円。ブレース付きは4万1,580円)もある

ご存じ、BEETのオリジナルステップブランド、ハイパーバンクステップも同車用がラインナップ(6万6,960円?)。ステップは固定式と可倒式からチョイスできる

MAGICAL RACING マジカルレーシング

ユーザー視線に立ちながら
美しいボディワークを実現

FRP・カーボンパーツの老舗メーカー・マジカルの製品は、街中やツーリング使いの中で「もっと、こうなればいいのに」という、美しさと機能性で相反する事項を見事に昇華して魅せる。このデモ車もそんな同社特長を地でいく。例えば、バイザースクリーンはかつて同社が開発した、MotoGP・モデナスのそれが起源と聞けば、その有効性や耐久性は察しがつくだろう。もちろん各パーツは単品使用もそれぞれに個性を主張する、カスタム派なら目が離せないチューニング&カスタムアイテム群だ。

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マジカルレーシング(電話/072-977-2312)

ニンジャ1000カスタム マジカルレーシング仕様

ダブルバブルスタイルのバイザースクリーン(2万5,920円?)は、よりライダーを風圧から守る大型デザイン。純正同様に3段階のチルトが可能。カーボンシェルのレーサーレプリカミラーも定番。写真はタイプ4ヘッド仕様

ホイールは同社扱いの、南アフリカ・BSTカーボンホイール(前後セットで51万6,240円)。Fフェンダーはオリジナル(FRP:1万8,360円?、カーボン:3万240円?)だ

フェンダーレスキットもオリジナルFRP(3万240円?)、リアフェンダー(FRP:1万8,360円?、カーボン:2万7,000円?)とチェーンガード(カーボン:1万1,880円?)も、もちろんマジカル。FRC4-1フルエキゾーストとステップはK-ファクトリー。リアショックはナイトロンだ

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NINJA1000 CUSTOM 注目のパーツカタログ

ハードライディングから
ツーリング向けまでアイテム満載!!

オールマイティに楽しめるニンジャ1000ゆえ、アフターマーケットパーツも百花繚乱。ここでは専用パーツを中心に紹介していく。ドレスアップからスポーツチューニングまで、ライダーのニーズで自在な組み合わせが楽しめるのも同車ならでは。その魅力の一端を。

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SP TADAO POWER BOX SUS 価格9万1,800円

POWER BOXの魅力をリーズナブルに楽しめる、オールステンレス仕様のスリップオンマフラー。サイレンサーエンドのデザインはHPシリーズとは異なる。2014年型?対応品

SP TADAO POWER BOX HP Titan Blue 価格20万4,120円

ひとまわり大きなパワー感と加速感が魅力のPOWER BOXシリーズ。ニンジャ1000用の最高峰が、2本出しスリップオンのHP Titan Blueだ。オールチタン製で、セット重量は1.9Kg。装着のままエンジンオイル交換、純正パニアケースとの同時装置も可能だ。2014年型?に対応。公道走行可

NOJIMA DLC-TITAN フルエキゾースト4-1 価格22万4,640円

DLCコーティングを施されたブラックサイレンサーを装備する、高品位フルエキゾースト。エキパイφ35?38.1mm+テールφ50.8?60.5の各テーパーパイプ連結による4in1。JMCA認定の2014年型?対応品。2013年型用も用意される

NOJIMA DLC-TITAN スリップオンツイン ローマウント 価格17万2,800円

純正パニアケース装着に対応し、サイレンサー装着位置を下げたモデル。2本出しのチタン・スリップオンマフラーで、テールパイプに焼け色を付けたヒートスペック仕様だ。2011?13/2014年型用

アクラポヴィッチ スリップオンライン メガホン2本出し 価格8万8,560円

レースシーンで著名なほか、海外バイクメーカーでは純正オプションにも採用される、スロベニア・アクラポヴィッチ製の、メガホンサイレンサー装備のスリップオン2本出しマフラー。レース専用品

バンス&ハインズ アーバンブローラー 価格5万4,864円

USマフラーメーカーのトップブランド、V&Hの、エンド部のスラッシュカットも前衛的な、片側2本出しショート・スリップオン。2011?13年型用で写真の黒のほか、ポリッシュもある。レース専用品

MRAスクリーン レーシング 価格1万6,632円

写真はドイツ・MRA製レーシングスクリーンのクリアタイプ。同額でスモークも選べるほか、2万196円でブルーとブラックのオプションのカラーモデルも用意される

エフェックス ローダウンキット 価格8,100円

プロトのオリジナルブランド、エフェックスによる、シート高を15mm下げられるキット。立ち気味になる車体を適正にするショートスタンド(1万6,200円)も別売

ヘプコ&ベッカー ジュニアフラッシュ サイドケース30 価格7万92円

純正マフラーのまま装備可能(要・車種専用キャリア:4万2,012円)な、高さ200×幅490×奥行き220mmの、片側30L容量のハードケース。ほかに40L仕様もあり

ヨシムラジャパン Slip-On R-77Jサイクロン 2本出し EXPORT SPEC
価格12万2,040円?16万5,240円

EXPORT SPECは、海外の拘り派ユーザー向けに、性能はもちろん、職人的な溶接の焼け色や加工跡を残したまま仕上げたマフラー。ニンジャ1000用はR-77Jサイレンサーを組む2本出しスリップオンマフラーを設定する。そのサイレンサーは、写真のSMCタイプ(16万920円)ほか、7種から選べる。車検対応品

STRIKER STREET CONCEPT スリップオン 価格17万1,720円

オーバルデザインのチタンサイレンサーによる、2本出しのスリップオンマフラー。オプションであるヒートカラーとミラーフィニッシュの2仕様のサイレンサーカラーも同額でチョイスできる。出荷時92dBのJMCA認定品。STDステップ&タンデムステップ対応。装着のままエンジンオイル交換可能だ

STRIKER SPECIAL STEP KIT 価格5万2,920円

00mmBACK/10mmUP、00mmBACK/20mmUP、10mmBACK/10mmUP、10mmBACK/20mmUPの4ポジションが選べるステップキット。ジュラルミン製で、カラーはブラックアルマイトのみ。純正ブレーキホースが使え、ABS車にも装着できる。逆シフトは不可

STRIKER カーボンリアフェンダー 価格4万1,040円

純正ボルトとピンの使用で、気軽に装着できるカーボン製リアフェンダーだ。エッジを効かせたデザインが特徴。ほかに受注生産(納期は2週間ほど)で、発注時に黒/白のゲルコート仕上げが指定できるFRP仕様も、3万240円で設定

ゼログラビティ ダブルバブルスクリーン 価格1万3,824円

伏せ姿勢のライダーをすっぽり包み込み、効果的に整流するスポーティなダブルバブルタイプのスクリーン。写真のスモークのほか、クリア、ダークスモークも、同価格で用意する

アクラポヴィッチ e1仕様スリップオンライン 価格19万80円

アクラポヴィッチのe1仕様とは、STD車の音量をベースに欧州の騒音規制・ユーロ1に適合した静音タイプ。ニンジャ1000用は2本出しのスリップオンマフラーだ。サイレンサーは写真のカーボンのほか、チタンも選べる。テールパイプ部には腐蝕しにくいステンレスパイプを採用している

ハリケーン バーハンドルキット 価格3万6,960円?3万7,380円

アルミブラケットごとSTDトップブリッジの上に取り付けることでバーハンドル化できるキット。ハンドル位置はSTD比で10mmアップ×30mmバックとなる。ハンドルはジュラルミンコンチ3タイプで、ブラケットともに黒と銀を用意。要φ14mm用サイドキャップ

アグラス バックステップ 価格7万9,920円

UP=35or45mm、BACK=15or25mmの4位置選択式でアルミ削り出しのステップ。STDのブレーキスイッチがそのまま使え、シフト側はリンク式に

アグラス レーシングスライダー 価格1万7,820円

ベース部をグラブバーと共締めして使うスライダー。転倒時にバイクを保護する。ベースはアルミ削り出しで前端は荷掛フック形状。黒、白あり

アグラス ハンドルUPスペーサー 価格8,208円

ハンドル基部にこのアルミ削り出しプレートを挟んでハンドルバー位置を5mmor8mmアップ可能。ケーブルは純正でOK、写真下のリテーナーは3色あり

アグラス マフラーエンドキャップ 価格5万4,000円

STDで4-2-1-2の左右出しEXを持つニンジャ1000。そのマフラーエンドに被さる純正の樹脂製エンドキャップを置き換えることでより高い質感とメタリック感を生み出す。NCマシニングによるアルミ削り出しでサイレンサー周部と背面部の2ピース構造。白アルマイト仕上げ、左右セット

アグラス オイルフィラーキャップSET 価格4,860円

M20×P2.5のアルミ削り出しキャップ。ワイヤリング用のドリルホールも開けられ、専用ステンレス製ワイヤリンク2個とワイヤも付属。計7色あり

アグラス リンクプレート 価格1万9,980円

STDではスチール製のホリゾンタルバックリンク・リアサスペンションリンク。ここをアルミ削り出し品に換えることで質感を見栄えを向上。リンク比はSTD同

アグラス リアキャリパーサポートSET 価格4万4,280円

84mmピッチのブレンボ製削り出し2Pキャリパー(別売り)をマウントするアルミ削り出しキャリパーサポートとトルクロッドのセット。ABS不可

OHLINS S46DR1S 価格11万6,640円

φ46mmシングルチューブボディにフリーピストンを組んだリザーバーレスタイプのモノショック。伸/圧減衰力調整機構、油圧リモート式初期荷重調整機構を持つ。ニンジャ1000対応品は型番「KA010」で、初期荷重調整がリモートでないS46DR1の「KA043」(10万5,840円)も設定がある

NITRON MONO Shock NTR R3 価格19万5,480円

R3シリーズは、高速/低速の圧側ダンパー、伸び側ダンパーの3系統が完全独立、無段階プリロード調整と車高調機能を装備した、フルスペックのフラッグシップモデル。ニンジャ1000用は別体タンク式で油圧式プリロードアジャスターも装備。圧側が1ウェイとなるR2(18万4,680円)も用意される

ハイパープロ モノショック 独立リザーバータイプ 価格12万7,440円

写真は独立リザーバー仕様。+2万9,160円で、油圧プリロードアジャスター付きも。また、ベーシックなエマルジョン仕様(8万7,480円?)には、-30mmと-50mmのローダウン用も設定

PMC YSS MZ506 価格7万1,280円

レーシングユースまでも想定した大径φ50mmピストンと同φ16mmスピンドルロッドを組み合わせて安定した性能を発揮する、シンプル&オールラウンドモノショック。スプリングプリロード無段階、伸び側減衰力60段階調整可能。最大±10mmで無段階の全長調整も可

PLOT スウェッジラインプロ フロントブレーキホース トライピース 価格2万4,300円

ステンレスホースならではの、ダイレクトなブレーキフィーリングを追求した、STD専用ブレーキホースキット。クリアとブラックからホース色を選べる。別にABS用F:3万780円、R:1万2,960円?も

ビルドアライン ボルトオンキット ステンレス
価格F:1万6,632円?3万3,264円、R:8,316円?1万4,796円

英国グッドリッジ製パーツを組み上げた、車種別ボルトオンによるブレーキホースキット。バンジョー部はアルミ、ステンレス、ステンブラック、ホースはクリアとスモークから、好みで組みあわせが選べる。ABS対応品あり

GAILSPEED Type-C 価格17万640円?18万1,440円

ゲイルスピードはアクティブのオリジナルブランド。タイプCはアルミ鍛造のベーシック仕様で、タイプRは軽量化された10本スポーク品、タイプGP1SMは軽量なAZ80マグネシウム材を採用したモデルだ。ニンジャ1000用にはほかに2種のデザインが揃う。サイズは純正と同じ、F:3.50-17/R:6.00-17。写真の金のほか、パール白、黒メタなど6色から選べる。ガラスコーティングや全15色からのカラーアルマイト別注も受け付ける

DNAモトフィルター 価格1万4,040円

ギリシャ製DNAモトフィルターは車種ごとにフィルターの折りの高さとピッチを調整、最適な吸気効率を実現。静電気を利用してゴミやホコリを吸着する、独自システムを採用したもの

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▼ Information

記事提供/雑誌『ロードライダー
写真/富樫秀明、渕本智信、箱崎太輔
文/ロードライダー編集部
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

この記事は、雑誌『ロードライダー』 Vol.403 P.67?73より抜粋・再構成・転載したものです。

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