純正パーツに匹敵する性能と品質が魅力。コストパフォーマンスを両立したリペアパーツの開発で成長を続ける、NTBブランドに注目!!
取材協力/株式会社 丸中洋行  文・構成/モトメンテナンス編集部
※この記事は雑誌『モトメンテナンス』118号のP.12-13記載内容を再編集・掲載したものです。
掲載日/2015年9月9日

補修や交換部品に関して、社外品が現在ほどポピュラーになる以前からリペアパーツの開発と製造を行ってきたのが丸中洋行だ。ミラーやブレーキパッド、オイルフィルターやケーブルなど、製品の大半は純正部品の代替品であり、純正部品に匹敵する品質と高いコストパフォーマンスの両立をテーマに、同社が企画して海外工場で製造している。

 

カスタムやチューニングパーツならいざ知らず、純正部品と同等の製品を何故、わざわざ開発するのか? という素朴な疑問が湧くが、そこにはバイクの販売店や部品商が直面する切実な問題や悩みがあった。

 

エンドユーザーである我々サンメカに直接関係はないが、バイク販売店にとって部品や用品の利益は重要な位置を占めている。?一方、メーカーの純正部品は利益が薄い分野だった。ここに丸中洋行が注目し、販売店や部品商の利益が上がる商材として、消耗品や交換頻度の高い部品の独自開発と製造を開始したのは1994年のことだった。

 

2003年に竣工した大阪府和泉市の本社工場では、併設の倉庫より全国の部品商へ製品の出荷を行っている。NTBの製品作りに関する話を伺ったのは専務取締役の壷井進之介さん。

【左】丸中洋行が総代理店を務めるフランスブランドのBSバッテリー。液入りのSLAタイプは保管時や出荷前など定期的な補充電を行っている。こうしたケアによって、購入直後から最高の性能を発揮できる。

【右】NTBで製造するパーツはJISやJASO規格に従って設計され、製品の図面や強度検査書も保管。品質管理と製造者責任の厳格さが信頼の元となる。

創業以来、メインユーザーはバイクを取り扱う業者である丸中洋行にとって、操作性の良さや耐久性の高さなどの品質管理は絶対のテーマである。また純正と同等の形状やデザインの製品を販売する以上、バイクメーカーの意匠権などに抵触しない部分で、なおかつ需要の高いパーツをリサーチすることも重要だ。それらの課題をクリアしたパーツのみを製品化した上で、ロゴマークである「NTB」の文字を入れて、純正部品ではなく丸中洋行製であることを明確にアピールしている。

 

我々サンメカがNTB製パーツを購入するには、バイク用品店の店頭か、同社ホームページにあるオートパーツサーチでNTB品番を検索して部品商に発注することもできる。純正、社外パーツに多く触れてきたサンメカの中には、純正ばかりにこだわる必要はないという意見もあるはず。そう考えるなら、NTBパーツは魅力的な選択肢となり、賢いサンメカライフの一助になるはずだ。

 

REPAIR with NTB

定期交換パーツはミニ~ビッグバイクまで幅広く網羅

オイルフィルターやエアクリーナーエレメントなどの定期交換部品は、小排気量車からビッグバイクまで幅広く対応する。スプロケットやブレーキパッドなど、安全性や耐久性に直結するパーツも、純正部品に即した品質を確保している。

市場のニーズに応えた汎用パーツや独自の設定もあり

現行車のウインカーリレーはICタイプが全盛ゆえに、重宝されているCRタイプのウインカーリレーは12Vだけでなく6V用もラインナップ。スクーターの外装パネルを固定するタッピングスクリューはバイクショップ待望の商品だ。スクーターのスイッチハウジングは転倒時にミラー取り付け部が破損しやすいが、純正部品はスイッチアッセンブリーでしか供給されない。丸中洋行ではアッパーボディだけを単品供給して販売店に喜ばれている。ノロノロ走りで詰まりやすい2スト用マフラーも用意されているが、純正通りの形状と構造ながら、社外パーツなのでJMCAの認証を取っている。

専用デザインの機種別部品にもNTBマークを添付

スロットル、ブレーキ、クラッチ、スピードメーターケーブルはタイコやホルダー形状、マウント部分のステーも純正通りに製作。ブレーキケーブルの強度には特に配慮している。

転倒時に破損しやすいブレーキ&クラッチレバーは、通常タイプに加えてアジャスタブルタイプも用意されている。レバーの材質も純正同等の合金を用いており、裏側にNTBロゴがプリントされる。

ウインカーデザインはメーカーや機種ごとの特徴的な部分で、企画時点で意匠権に抵触しないことを確認して製品化。こちらもメーカーの責任としてNTBマークを入れている。

高い品質で豊富なリペアパーツをラインナップ

これらのアイテムは
NTBオートパーツサーチで検索可能!

丸中洋行のホームページにある「NTBオートパーツサーチ」では、車種名や機種名からNTBパーツの一覧を確認できる。
表示されたNTB品番を部品商に伝えれば、サンメカも購入できる。