取材協力/株式会社ケイツー・テック (TEL/072-952-2958)  写真・文/箱崎大輔
掲載日/2017年9月22日

再評価される後方排気TZR用
ストリート向け新チャンバー

レーサーのTZ250との同時開発という触れ込みで1985年に登場し、当時の「走り屋」たちを夢中にさせたマシンが初代TZR250だ。その後継機として1989年にデビューしたのがTZR250・通称3MAである。前モデルのように同時期のTZ250と同様の前方吸気/後方排気レイアウトを採用したレーサーレプリカモデル。約2年間の発売であったが、バイクブーム全盛という時代の追い風もあり、それなりの台数が販売された。

そんなTZR250・3MAが、絶版レーサーレプリカとして、今再び注目を集めている。そんな市場のニーズを受けて、世界GP参戦経験もある国際ライダー久保和寛氏が代表を務めるケイツー・テックでは、最近になって3MA用のチャンバーを新たに開発した。

K2tecの後方排気のTZR250(3MA)ストリート用チャンバー

開発目標は、扱いやすさを優先し、2サイクル独特の2次曲線的なパワーフィーリングを残しながら、ユーザーがストリートを気持ち良く走れるような中低速トルク型をだという。言うなれば、レーサーレプリカを街乗りで楽しめるスペシャルなチャンバーというわけだ。

キャブセッティングなしで中速のトルクアップを実感できるというこのチャンバー。その実現は決して簡単なことではないが、ケイツー・テックの高い技術とノウハウが真似のできない性能をマシンにもたらすことを可能にしている。ケイツー・テックでなければ成しえないこうした「ものづくり」は、TZR・3MAに限らず、さまざまなモデルに対応した製品にも注がれている。

代表の久保氏は、TZR・3MAの発売から現在までの時間経過を考えると「オーナーにとっては、純正マフラーの劣化という問題が深刻になっていると思います。このケイツー・テックの製品は、そうした純正マフラーの代替品として。いわゆるリプロパーツ的な役目も担うことができる製品です」と、語ってくれた。

K2tecの後方排気のTZR250(3MA)ストリート用チャンバー

前方吸気後方排気であるTZR250・3MAのチャンバーは、一般的な前方排気用のマシンに装着するチャンバーとは、その形状的が大きく異なる。まず、チャンバー全体のシルエットはエキパイから膨張室、そしてサイレンサーへとストレートなものになる。TZR250・3MAの場合は、さらに、チャンバーボディーがシートカウル内部に配置されるため、スペース的な制約が非常に大きくなる。

特に難題だったのは、リアサスペンションユニットとの干渉を避け、シートレールに沿わせながらリアカウル後方へと繋げていかなければならなかったことだという。また、リアサスの沈み込みに対しての膨張室とリアタイヤとの距離の確保もポイントだが、今回はその辺りを見事にクリアできている。

K2tecの後方排気のTZR250(3MA)ストリート用チャンバー

左右チャンバーは、ほぼシンメトリーとなっていて、美しいシルエットを実現。シートカウルに格納されてしまうのがもったいないくらいの存在感は、一切の手抜きを許さず、丁寧に高品質を追求し続けるケイツー・テックの逸品ならではといえるだろう。

ユーザーが気になる細かい部分では、シリンダーとエキパイを繋げるフランジの差し込み部分に、専用の耐熱Oリングを採用し、振動対策のスプリングジョイントを用いるというこだわりを貫いている。

K2tecの後方排気のTZR250(3MA)ストリート用チャンバー

永い眠りから目覚めるように、現代に息を吹き返した絶版レーサーレプリカのTZR250・3MA。その個性的かつ魅力的な走りを今なお楽しみたいならば、ケイツー・テックの専用チャンバーを選ぶことが近道になるだろう。このチャンバーがもたらす走りは、TZR250・3MAに新たな価値を付加してくれるはずだ。

K2tecの後方排気のTZR250(3MA)ストリート用チャンバー

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