いまイチオシのヤマハMTシリーズ その魅力とは!?
掲載日/2018年06月29日
文/青木タカオ  構成/バイクブロス・マガジンズ

トルクフルなエンジンと軽快なハンドリングで
ストリートもツーリングも力強く軽やか!

登場以来、人気の衰えることを知らないヤマハMTシリーズ。2014年にMT-09が登場後ラインナップは強化され、4気筒1000ccのMT-10/SP、3気筒900ccのMT-09/SP、そして2気筒700ccのMT-07という布陣に加え、アンダー400にもMT-03とMT-25をリリース。日本のみならず全世界で高く評価され、いずれもそのクラスでセールス上位を占拠している。

コンパクトさと軽快感を強調したスタイルを一貫し、”The King of MT”と呼べるロードスターモデルMT-10/SPは圧倒のパフォーマンスを誇り、MT-09/SPは日常的な速度域での自由自在感と”意のままのライディング”を楽しめるモデルとした中心的存在に。MT-07は普段着感覚で楽しめるバイク運転の楽しさやバイクのある豊かな生活を提唱し、MT-03とMT-25は“大都会のチーター”をコンセプトに、毎日楽しめるバイクに仕上がっている。

都会のライダーを魅了してやまないMTワールドがそこにはあり、都会に映えるスタイリッシュさはもちろん、いずれも意のままに操れるトルクとハンドリングで、シーンやライダーの技量を問わずライディングが楽しく、エキサイティングなのがその人気の秘訣だ。ここでは、そんなMTシリーズ試乗インプレッションをまとめてみた。

試乗インプレッション&カタログページまとめ

  • ヤマハ MT-10SP
    車両構成は、エンジンもフレーム、スイングアームも現行YZF-R1がベース。しかし、R1のネイキッドバージョンでは決してない。エンジンは40%、車体は60%のパーツを専用設計とし、ストリートスポーツとして最適化されているのだ。

  • ヤマハ MT-09
    外装/保安部品の大幅刷新に加えて、クイックシフターとトラコンの追加、アシスト&スリッパークラッチの導入、吸排気系の見直しなど緻密で広範囲に渡る熟成が行われた2代目MT-09。角を丸める軌道修正を行って来るに違いない。そう勝手に想像していたが、実際は……!?

  • ヤマハ MT-09SP
    スーパースポーツ並みの減衰性能を持ったKYB製フロントフォークと、これに合わせてバネレートと減衰力を最適化したオーリンズ製リアサスを組み合わせた前後フルアジャスタブルサスペンションを装備したSP。上質感の漂うダブルステッチ入りシートや黒反転のデジタルメーター、MT-10SPと共通イメージのカラー&グラフィックの採用など、さらにグレード感を高めた特別仕様となっている。

  • ヤマハ MT-07
    「Master of Torque(マスター・オブ・トルク)」を体現したMTシリーズらしい“カタマリ感”を、いっそう強めた新しい『MT-07』。パッと見では、従来型とあまり変わっていないように感じるが、じっくり眺めていくと細部に至るまでブラッシュアップが図れ、見るからにすばしっこそうなスタイリッシュなフォルムに、ますます目を惹かれてしまう。

  • ヤマハ MT-25/MT-03
    機能パーツの大半はYZF-R25/R3からの流用だが、外装部品は専用設計で、MT-25とMT-03の両方に3色のボディカラー(シルバー、ブラック、レッド)がラインナップされている。フルカウルが撤去されて乗車姿勢がアップライトになったMT-25/MT-03には、軽快で親しみやすいという共通の美点が備わっていて、いずれのモデルも市街地走行やツーリングを快適にこなせるのだ。