プライムファクトリー
岡山県/国産・輸入車取扱店

取材協力/プライムファクトリー  取材・文/佐藤 瑞希  撮影/伊勢 悟
掲載日/2014年11月28日
岡山県岡山市にある『プライムファクトリー』は、1996年に創業。豊富な経験と確かな技術でライダーのバイクライフをサポートし、多くのユーザーに愛されているバイクショップである。国産、輸入車問わず、幅広くメンテナンスやカスタムを行っているのが魅力だ。
INTERVIEW

どんなに小さな事でもなんなりと
バイクにたっぷりの愛情を注ぐ“街のバイク屋さん”

岡山県岡山市南区浦安南町にある『プライムファクトリー』は、2014年で創業18年を数える。修理や車検、販売はもちろん、ユーザーからの 様々な要望、どんなに小さな事でも親切に応えてくれるプライムファクトリーは、その確かな技術と豊富な経験で、多くのユーザーに愛される心強 いショップである。

 

「バイクの仕事がとにかく楽しくて、無我夢中でやっていましたね(笑)。はじめは小さなお店からスタートしたのですが、口コミなどで段々と広めて頂きまして、色々なバイクがお店に集まるようになりました。現在では旧車や小型車をはじめとした国産バイクはもちろんですが、海外の車両なども取り扱っています」

 

そう語る河上さんは、バイクショップでの修行を経て、1996年に10坪ほどの小さなお店からプライムファクトリーをスタートさせたという。そして今から6年前、浦安に念願の新しいお店が誕生したのだ。

「バイクが好きな人達が沢山出入りする楽しい空間を作りたいと思い、新しくこのお店を作りました。カジュアルで暖かい雰囲気のお店を目指しています。ここに来たお客様同士でコミュニケーションを取るなど、バイクを通じて、その輪がどんどん広がっていったらとっても面白いと思いますね」

 

その言葉通り、同店にはビギナーからベテランまで様々なライダーが集まり、ユーザー同士で情報交換したり、ツーリングの企画を立てたりと、大いに賑わっているのだという。また河上さんにはロードレースの経験もあり、岡山国際サーキットで行われていたレースに出場していたライセンス所持者でもある。

 

「お店をオープンした20代の頃からレースをはじめ、当時はホンダのNSR250R-SPでレースに参加していました。最初はなかなかうまくいかなかったのですが、時間が経つにつれ段々と上達していき入賞することも増え、念願のライセンスも取得する事ができたんですよ。それと同時にバイクの扱い方など沢山勉強する事ができました。最終的には、夢だった表彰台に上がる事もできたんですよ!2位だったんですけどね…(笑)」

その後、河上さんはさらに上のクラスに挑戦。その際、最初のレースで転倒。大きな事故を起こしてしまう。

 

「クラスを変えてスズキのGSX-R600でレースに参加したのですが、第1戦で激しく転倒してしまいました。怪我は打撲で済んで大事には至らなかったのですが、バイクに対しての“恐怖心”が残ってしまったんです」

 

その経験が、河上さんのバイク制作に対する気持ちを変化させたのだという。

 

「そのとき初めてバイクの“安全性”について考えました。もちろんカッコいいカスタムはとても魅力的だと思いますが、自分の体力や技術、目的に合ったバイクをじっくりと選び、身体のサイズなどを考慮したカスタムやセッティングをすることが一番重要なことだと考えるようになったんですよ」

 

プライムファクトリーは、ユーザーの安全を第一に考え、楽しいバイクライフを送るためのサポートをしてくれるとても心強い“街のバイク屋さん”なのだ。

PICK UP

ひとりでも多くの人に
バイクの素晴らしさを伝えたい

ユーザーにバイクライフをエンジョイしてもらうため、徹底して安全性と機能性にこだわる『プライムファクトリー』は、国産、輸入車問わず、古い車両から現行モデルまで、幅広く取り扱っている。全ての作業を1人で行っているという河上さんの丁寧なメンテナンスやカスタムは、その評判が口コミで広まり、沢山のユーザーからの支持を集めている。

 

「お客様に“乗り易くなった”と言われることが、私が一番やりがいを感じる瞬間です。安心してバイクに乗り、バイクって楽しい!と、ひとりでも多くの人に感じてもらえたら幸せです。今後はお客様との走行会などを実施していきたいと考えています。これからも“走る楽しさ”を伝えていきたいと思っています」

 

河上さんのバイクへの強い愛情がある限り、プライムファクトリーは進化を続ける。

 

1995年発売のBMW R1100Rのカフェレーサーカスタム。マフラーをアップタイプにする為、エキパイなどを加工して取り付けている。カウルやシートなどはオーナーが用意したDOKEN製を装着。

SR400用のカウルをカワサキKZ1300に装着。ステイやインナーカウルなどもワンオフで制作。「長く乗る為には、ある程度の強度も重要な要素のひとつなんです。オーナーの体型に合うように細かく微調整しながら、ハンドルの位置などをセッティングしていきます」

「手間はかかりますが細かい作業が大事なんですよ」と語る河上さん。操作性を向上させるため、ノーマルのステップを外した後に突起部分を削るなど、新たなバックステップを装着している。

河上さんがレースに参戦していた時代に愛用していたレザースーツは、阿部典史選手(通称ノリック)のレプリカモデル。「サイズもピッタリだったので、迷わず購入しました。このツナギのおかげでタイムが2秒も縮まったんですよ!」

マフラーの角度調整に必要なパイプの切削作業も当然自身で行なう。「自分では全く意識などしていなかったのですが、自然と色んな種類のバイクがこのお店にやってくるようになりました。今では修理、メンテナンスができないバイクは無いんじゃないかな?」

オイルパンをマフラーが通る部分に合わせてカット。割れないよう慎重に加工を施す。「どんなに小さな要望でも可能な限り実現させてあげたいと考えています。ちょっとした事で乗り易さは全然変わってきますからね」

「この看板のロゴは、お店のデザインをしていただいた方と考えました。プライムファクトリーという名前には“最高級のメンテナンスとおもてなし”という意味を込めています」と笑顔で語ってくれた河上さん。

最近では店舗脇にある倉庫を制作したという。「店舗内のスペースだけでは収まらなくなってしまったので作っちゃいました(笑)。水色のペンキは息子が一生懸命塗ってくれました」


SHOP INFORMATION

プライムファクトリー

住所/岡山県岡山市南区浦安南町495-70
TEL/086-264-0087
FAX/086-264-0101
営業/10:00-17:00
定休/火曜、第3水曜
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