ローライダーママ
福岡県/ハーレー取扱店

取材協力/ローライダーママ  取材・撮影/伊勢 悟  文/植田 一礼
掲載日/2014年8月1日
福岡県大牟田市の『ローライダーママ』は、ハーレーダビッドソンの旧車から現行車まで扱っているカスタムショップ。不安なく乗れるようきっちり整備した、世界に1台のカスタムマシンで仲間と走る喜びと楽しみを、高い次元のクオリティと共にカスタマーに提供している。

INTERVIEW

顧客第一主義のきめ細かいサービスで
楽しく充実したハーレーライフをサポート

福岡県大牟田市にある『ローライダーママ』は、1994年に創業したハーレーダビッドソンをメインに扱っているカスタムショップだ。ショップのオーナーでありカスタムバイクビルダーの大賀茂弘さんは、何よりもエンジンが好調であることを重視している。

 

「カスタムバイクは楽しいですけど、バイクはまず調子の良いエンジンありきだと思うんです。ハートがなかったら人間は生きていけないんだから、バイクの心臓であるエンジンも、しっかり機能するべきだと思うんです。だからうちのコンセプトは、“モーターサービス”なんです。カスタムバイクを作ることがメインという感覚ではなくて、ハーレーのエンジンが持っている、本来のフィーリングを、多くの人に楽しんでもらいたいということなんですね」

 

いかにかっこいいカスタムバイクであっても、調子よく走れなければその魅力は半減してしまう。年式を問わず調子を崩したハーレーと真摯に向き合う大賀さんのもとには、エンジンだけを修理して欲しいという依頼も多いというのも納得だ。

創業当初は自宅ガレージを改装し、表にショールームを建てて営業していたというローライダーママ。現在の場所へ移転したのは2010年のこと。新店舗はハーレーのカスタムショップにありがちな、怖くて入りづらいというイメージを払拭した明るく爽やかなつくりになっている。

 

「ハーレーに自分の好きなパーツをつけて、好きな形に作るという楽しみをもっともっと教えてあげたいんだけど、店に入りにくいんじゃだめだと思ったんですね。気軽に入ってこられる、飛び込みやすい店作りをしないといけないなと。お客さんはバイクを買って、僕らを信じて預けてくれるわけじゃないですか。だからお客さんが安心して、バイクを預けられる作りにしなきゃいけない、と思ったんです。いかにお客様に喜んでもらえるか。目標は世界一のサービスをお客様に提供することです」

 

大賀さんがショップのモットーとして掲げているのは“顧客第一主義”。どんなカスタムやメンテナンスでも、常にお客さんが一番喜ぶものをしっかり提供したいと語る。

そのために、お客さんが待っていることを忘れず、短時間で作業することを心がけている。作業効率を第一に考えたファクトリーは、複数のカスタムや整備を同時進行できるよう、設備投資と環境整備を行ってきた。またショップでは特定のスタイルに偏ることなく、オーナーのさまざまな要望に高い技術とセンスで応えている。

 

「うちは何かひとつに強いんじゃなくて、ローライダーママにハーレーのことを頼んだら、古い車両から新しい車両まで、満遍なくやってくれるよ、って。誰でも手放しでバイクを楽しめる状態を提供したいですね。細かいところまで気を遣って、最初からこういう作りなんだと思ってしまうような、完成度の高いカスタムを目指してます。いかにも改造しました、ではなくて、こういうものを作るメーカーがあるのか、と思うくらいのものを作っています」

 

ローライダーママは、ハーレーで走る楽しみと、愛車をカスタムするオーナーの喜びをバックアップする。

PICK UP

厳選された優良中古車から
各種アパレルやオリジナルパーツも充実

ハーレーライフをさまざまな角度からサポートするカスタムショップ『ローライダーママ』。ショップは国道208号線沿い、元村交差点近くに位置しており、広い敷地にショールームとファクトリーを完備している。ハーレーダビッドソンならヴィンテージから最新モデルまで取り扱っており、中古車も常時在庫している。メンテナンスや車検、ライトカスタムからフルカスタムまで、ハーレーのことならなんでも相談でき、カスタマーのバイクライフを様々な角度からサポート。アクセサリーやアフターパーツ、オリジナルのアパレルやグッズ、パーツも展開。ショップ主催のイベントも定期的に行われており、毎月開催のツーリングには20~50台のバイクが参加している。店頭もしくはホームページで最新情報をチェックしよう。

 

エボリューションのソフテイルがベースのニュースクールチョッパー。ガソリンタンクやシシーバー、ハンドルなどワンオフパーツを多数製作。お客様の求めるパーツの形を要望通りにフルカスタム。パフォーマンスマシン製のビレットホイールなどハイエンドパーツも随所に使用している。

清潔第一で整理整頓された広いファクトリー。リフトを4台擁し複数台の作業を同時進行する。リアタイヤを下方向に脱着できる床開閉式リフトを完備し、時間のかかるツアラーのタイヤ交換も素早い。設備投資を惜しまずに作業効率と環境の向上を常に心がけている。メカニック募集中。

基本的に関係者以外は立ち入り禁止のファクトリースペースだが、ローライダーママでは作業が見られるようショールームの壁に窓を取り付けた。バイクを持ち込んだオーナーは、コーヒーを飲みながら愛車の作業風景を眺め、終わるまで待つことができる。

旋盤、ボール盤、グラインダーなどの工作機械を完備しているファクトリー奥の作業スペース。カスタムに合わせた切削加工やワンオフパーツの製作を行っている。車体整備スペースとは別の専用切削ブースのため、作業時に出る削りかすなどがバイクに当たらない。

旋盤を使って作業をしている大賀さん。アルミや真鍮の塊を使ってこの世にひとつのワンオフパーツを創り出す。ないものは自分で作るというスタンスは、子供の頃から何かを作ることが大好きで、自転車を改造していたことがルーツにあるという。

クールでアメリカンなデザインが特徴のローライダーママオリジナルのタイマーカバー。アルミビレットの削りだしでカラーはポリッシュとブラックの2種類。ヴィンテージモデルからツインカムモデルまで装着可能。さまざまなスタイルのカスタムにフィットする。

ショールームにあるグッズやウエアのコーナーも充実。ローランド・サンズ・デザイン、ブコ、シンプソン、アイアンハートなどのパーツ、ヘルメット、ウエアが揃う。ローライダーママのオリジナルウェアやグッズも販売中。バイクに合わせてコーディネートしよう。

ショップのオリジナルTシャツはローカル色をデザインに落とし込んだもの。フロントの柄には有明海のムツゴロウ、甘木山平和仏舎利塔、石炭の町だったことを表すブラックダイヤモンド、そしてショップの所在地である“OMUTA”の文字が入っている。

明るい雰囲気の広いショールーム内には販売中のバイクが並ぶ。カウンターでは複数の商談を同時進行できるようになっており、バイクの購入や車検、メンテナンス、ライトカスタムからフルカスタムまで、ハーレーにまつわるさまざまなことを気軽に相談できる。

10エンジン、トランスミッション、フォークオイルなどバイクのメンテナンスに欠かせないケミカル類や消耗品を取り揃えている。愛車を磨き上げきれいに保つポリッシャーやワックス、コーティング剤も厳選したモノを豊富にストック。

11ハーレーの日常的なメンテナンスからカスタムまで行っているメカニックの田中友浩さんは、国家二級整備士。ローライダーママではお客さんが待っていることを常に忘れず、丁寧に、できるだけ短時間で作業することを心がけている。

12ショールームで対応してくれるのは経理担当スタッフの岡部綾子さん。パーツや用品に関する業務も行っている。ハーレーに乗りたいと思っている女性には同じ女性としての立場から相談に乗ってくれる。

131933年型フォードがベースのホットロッド“ダズラー”。アメリカのボイド・カディントンとボビー・アロウェイという2人の有名カスタムビルダーが共同で製作したハイエンドなカスタムカー。これも販売車両のひとつ。

14極上のヴィンテージハーレーから、ツインカムエンジン搭載の最新モデルまで対応している。アメリカで買い付けた車両やフルカスタムされたものまで、中古車も豊富に在庫している。希望があればベース車両を探すところからスタートすることも可能だ。

15ショップの2階にあるのはステーキとハンバーグのレストラン『ムッシュさかい大牟田店』。ローライダーママショールームの横にエントランスが ある。ランチは11時から15時。ディナーは17時から21時まで。火曜定休(祝日は営業)。

16階段を上がるとアーリーアメリカンな内装のレストラン。ボリュームたっぷりで絶品な美味しさのサーロインステーキやハンバーグ、ビーフシチューなどを楽しめる。ツーリングの後や出発前に、舌鼓を打つ人も多い。


SHOP INFORMATION

ローライダーママ

住所/福岡県大牟田市甘木554-1
TEL/0944-50-0435
FAX/0944-50-0439
営業/10:00-19:00
定休/木曜、第1・第3水曜
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